こういうのが日本にもあると良いでしょうね〜。転職を考えている人やライフワークとしての仕事を考えている人が、その職業を実際にやっている人からアドバイスがもらえるサービス「PivotPlanet」。
例えば、有機栽培農家には1時間 114ドル、 旅行ディレクター には1時間 90ドル、大学受験カウンセラー には1時間 90ドル、ウェディングコーディネーター 1時間 150ドル、テレビのプロデューサー 1時間 180ドルでアドバイスがもらえます。ちなみにアドバイザーは、フルタイムで5年以上の経験をしている人。
アドバイスをもらうまでの流れは非常にシンプル。自分がアドバイスをもらいたい人のページに飛び、リクエストをオファーします。候補日程がいくつか送られてくるので、都合のあう日を決定し事前決済します。アドバイスを受ける方法は、スカイプ、電話、または実際に会うという方法も。
こちらは、有機農業をやっているアンネ・バーブリンガーさんのページ。
関連するアドバイザーがサイドに表示されますね。
以前、「大人版キッザニア」仕事旅行で、義母にバッグデザイナーになる旅をプレゼントしたという話をしました。最近も着々と体験できる職業が増えています。キャンドルアーティストになる旅であったり、予定では「やきいも屋」になる旅も。面白い…。
例えば、この仕事旅行さんが、PivotPlanetのようなSkypeアドバイスのシステムを取り入れてくれるといいだろうな〜、と思っています。もしくは、日本でPivotPlanetのようなベンチャーが立ち上がれば、是非仕事旅行さんと組んで欲しいな、と。
新しい働き方が求められてきていますが、それをサポートする動きは、応援していきたいと思っています。
その事業にどれだけの人が、どれだけの満足度を持って関わっているのか?
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ビジネスの世界は、競争を勝ち抜くために、効率の追求、労働生産性の追求が絶えず行われています。その極限的な追求の中で、当然ながら人間の既存の仕事はオートメーション化され、雇用は減っていきます。
そこで問題になってくることが、これからの「事業」は、社会的にどのような視点で評価されていくべきか?という点です。その1つとして、必要なのは「その事業にどれだけの人が、どれだけの満足度を持って関わっているのか?」という視点です。
このような事業における社会的指標があれば、教育、介護、看護、カウンセラー等の「ケア」の仕事は、新たに社会的な意義が認知され始めることでしょう。特に私は、この一対一のケアを基本とした人間的な関わりのある仕事は、より明確に重要性を認めていく必要があると思います。
効率を高める中で見落とされてきたものが、この「1対1」の中に潜む価値です。この価値は「経済性」の視点ではなかなか計ることはできず、現代の人類が置き忘れたものがたくさん隠されています。
仕事旅行やPivotPlanetのようなサービスは、そういった新たな仕事社会へ向けての橋渡しの役割を果たしてくれることでしょう。
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