ついにきましたね〜。3Dプリンタのフィラメントにリサイクル木材が使われているLAYWOO-D3が登場。
材料は、完全に木材ではなく、木材40%と無害なポリマーの複合材料になっています。しかし、見た目は木材ですし、木の臭いも漂うとのこと。いいですね〜。
そして、高い熱耐久性を持っているので、印刷する際の熱によって、明るめ濃いめと色も変えられます。
ちなみにこちら、3Dプリンタ RepRap用のフィラメントとして開発されたようですが、MakerBotのReplicator 2など他のプリンタでも使える模様。
これはまた、3Dプリンタの可能性の広がりを感じる方が多いのではないでしょうか。
林地残材がマテリアル利用できたら革命的
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私は林業の町である福島県古殿町の出身。そして東日本大震災の復興プロジェクトを立ち上げ、バイオマス発電所構想を、自治体、大学、研究機関、企業とともに推進してきました。
そういった中で、課題だと感じてきたことは「林業の再生」と「林地残材の有効活用」について。林業自体が国際的な価格競争にさらされ、産業として厳しくなる中、林地残材の回収コストまで到底手がまわらないというのが一般的な状態です。
自然エネルギーの推進という意味で、林地残材を燃料として利用しよう!という活動は各地で行われているのですが、まだまだ弱い部分があります。
その理由は、エネルギー利用はバイオマスの有効利用の順番から言うと一番安い方法だからです。
バイオマス利用の価格の高い順番は、薬品、食用、マテリアル利用(繊維、工業原料、建材)、飼料、肥料、燃料(エネルギー利用)です。
しかししかし、木材の3Dプリンタの材料が生まれてきているということは、丸太だけでなく、林地残材すらマテリアル利用できる可能性が出てきたということです。これはひょっとすると大きな革命になる可能性があります。
もちろん、技術面や一般普及のスピードという意味で、一朝一夕に進まない部分もあるでしょう。しかし、林業に強みを持つ地域は、木を使った3Dプリンタの材料研究を進めていくことは、良いことだと思っています。
メイカーズ革命の波は、様々な産業へ影響を及ぼしていきます。