私は、クラウドワークスやココナラなどのクラウドソーシングを使っていますが、そこでは、素晴らしいスキルを持った人達が安くサービスを提供してくれます。
最近、海外のクラウドソーシングも使ってみたいな…と思っていたのですが、oDesk(オーデスク)にアカウント登録してみましたところ、衝撃的でしたのでご紹介します。
オーデスクは、クラウドソーシングのサービス提供で急成長している米国の最大手。世界中のフリーランス・ワーカーと業務委託する人を結びつけるマーケット・プレイスです。2012年の収益(Gross Services Revenues)は360ミリオンドル(約33億円)、前年度比でなんと60%増です! 創業以来、急速なスピードで拡大を続けています。
早速アカウント登録し、業者を見てみると、ウェブサイト製作やソフトウェアの開発、ライティングや翻訳、セールスやマーケティング、そしてデザインや会計、統計まで、あらゆるサービスが幅広く登録されています。
例えば翻訳だけで115,280人、また時給5ドル以下で対応してくれる人は39,236人もいました。
時給100円、200円で対応くださる人もたくさんいます。おおお〜…(汗)
高い評価レビューが並んでいる人が、時給数十円なんて場合もあって、「ほ、本当???」と固まってしまいました…。(汗)
まなび株式会社の代表取締役・大塚雅文氏のブログに、オーデスクを使って、実際にパキスタン人デザイナーにポスターを発注したときの動画がありましたのでご紹介。
仕事風景はもちろん、打ち解けたデザイナーが家の中を案内してくれています。
ポスターの発注価格はわずか$50。恐らくパキスタンでは日本的感覚で10万円位の価値はあるでしょう。ただこのプロジェクトは一年以上前の話。いまはさらに時代は進化しています。最近の傾向はいままであまり見なかった英米人からの応募が増加。フィリピン、インド人と同じ価格帯でビッドしてきます。
英語を言語ではなくシンプルなコミュニケーションツール(相手が非ネイティブの場合が圧倒的に多い)として使いこなすことが出来ると世界中のタレントにアクセス出来る恐ろしい時代に入っています。
(中略)
本日の日経にデューク大学の教授が「(先進国では)いま、小学校に入る子供の65%は現在まだない職業に就く」と未来予測をしていましたが、今は3年先も全く見えない時代。自分も他人事ではない。恐ろしい現実が目の前に迫っているとこのサイトを使う度に感じます。
英語ができないから使うの難しいのでは?と考えている方も、同時通訳スマホアプリ「音声通訳 Pro」で十分対応できると思われます。私も今度、試しにオーデスクを使ってみたいと思っています。
いや〜、気付かぬうちにここまできていますよ〜!
会社観、組織観、労働観、起業観がどんどん変わる…
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製造業の就業者数が、1961年6月以来、51年ぶりに一千万人を下回ったニュースが大きく話題になりました。ピークだった1992年に比べると4割減少。労働環境及び経済環境を象徴する2013年最初の大きなニュースです。
そして、「ハウステンボス」というホスピタリティーの本流と言える場所にも、こんな流れが生まれてきています。
ハウステンボス(長崎県佐世保市)の沢田秀雄社長は26日までに、共同通信のインタビューに応じ、ITを活用して太陽光などの自然エネルギーを効率的に利用する“スマートホテル”を2~3年後に敷地内に建設する計画を明らかにした。業務の自動化で人件費も減らし、4人が宿泊できる部屋の宿泊費を1部屋当たり1泊5千~6千円に抑えるという。
沢田社長は「エネルギー効率と生産性が世界一高いホテルをつくる。抜群に競争力があるホテルになる」と説明した。
光熱費を従来の半分にするほか、チェックイン、掃除などを自動化することで人件費を5分の1に、建設費も半分に減らす考えだ。
ハウステンボスというホスピタリティーが大切だと思われる場所のホテルの人件費が、なんと5分の1…。こちらも衝撃的でした。
先日、久しぶりに「価値のある商品を適正価格で売りましょう」という言葉を聞きました。なんか、この言葉とても懐かしい…。
今や非常に価値の高い商品が信じられないような安い価格で売られていることも多いです。
2013年の終盤には、多くの人が会社観、組織観、労働観、起業観の大変化を肌身で感じ始めていることでしょう。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
※Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになりました。