10 predictions for 3D printing
世界最大の3Dプリンタ及び造形材料メーカーStratasys社のトゥアン・トランファン氏が2013年の3Dプリンタ業界10の予測を発表しているので、拙訳でご紹介。
・個人用の3Dプリンタが産業用の3Dプリンタを設置台数ベースで上回る
・金属を扱う3Dプリンタサービス会社が合併を始める
・多数の材料を使うことのできるハイブリット3Dプリンタが登場する
・CreaformやArtecなど3Dスキャニングに新しい潮流が生まれる
・3Dプリンティングのためのキラーアプリケーションが登場する
・STL、AMFではない新たなファイルフォーマットが登場し、そちらへと置き換わる
・3D Cloud MCADというキーワードが新たなキーワードとしてバズワードになる
・3D MCADが、3Dプリンタの新たなソフトウェアドライバーになる
・個人用3Dプリンタの新たな波は、DLPが基準になるということ
・3Dスキャンから3Dプリントまでの流れがフィードバック可能になり、動作調整できるようになる
ざっくりとこんなところでしょうか。
今後、個人にまで幅広く広がっていくため、ツールの高度化及び簡易化、そしてソフトウェアの基礎的な土壌が作られていくのが今年2013年なのでしょう。
3Dデータを有料販売していくプラットフォームも登場
3Dデータをフリーで投稿するサイトは、ThingiverseやGrabCadなどが有名です。
そして、今は3DLTなど有料で3Dデータテンプレートを販売できるサイトも登場してきています。こちらデザイナーは販売された収益の30%から70%を受け取れる仕組みです。
写真家が写真を有料販売するサイトがありますが、今後、3Dデータも同じように展開されていくのでしょう。
ただ現在3DLTは、著名なデザイナーが作ったアクセサリーデータが無断で、有料販売されるというトラブルがあり、一時的に休止しています。今後この辺りの配慮が必要となってくるのでしょうね。
現在、日本には3Dデータを販売するプラットフォーム的サイトはないようなので、ここは1つの事業チャンスなのでしょう。
そして、3Dデータが一般普及していくためのキラーコンテンツは何なのか?いつごろ登場してくるのか?個人的には、年内に出てくる可能性を感じますが、この辺りも注目点ですね。