Zazzle(ザズル)という世界一のカスタマイズECサイトがあります。iPhoneケースから、オリジナルTシャツ、シューズ、バッグ、名刺、カップ、スノーボードなどなどを自分でデザインして買うこともできれば、他の人がデザインしたものを購入することもできます。
ちなみに、自分でデザインしたものは売り出すこともでき、設定する著作権使用料は10%―99%。これを標準価格に加算して出品します。
日本版 Zazzleは、2010年にリリースされています。知らなかった…。
イギリスの赤い電話ボックスのPhoneケース!面白い…(笑)
これに画像を入れたり、テキストを入れたりと更にカスタマイズすることができます。分かりやすく「Social Design News」と挿入してみました。おおお〜、まさに、コラボレーション生産!!!触っていると楽しくなってきます。
米国Zazzleでは、Googleのショップが!
そして、ディズニーも!これら有名ブランドの商品もカスタマイズできます。
これら全てZazlleの在庫を利用しますので、販売者、ユーザーは在庫などの初期がコストがかかるわけではありません。しかもカスタマイズできる商品は無限に増えていっており、クリエイティブな商品をどんどん生み出すことができます。そして、Zazzle内で自分のオリジナルショップを作ることも可能です。
Zazzleのミッションは「全世界の商品をカスタム可能にすること」。そして個人のクリエイティビティーを最大限引き出すことを考え続けているようです。
そしてこちらはZazzle製作のコンセプト動画「The Future of Commerce…」(商取引の未来)。これは未来を感じさせますね〜!
現在は、世界最大の2Dプリント・オンデマンドショップのZazzleですが、これが3Dプリントにも適用をし始めたら???ここに未来を予測ヒントがあるように思います。
近未来、社会の中心欲求は「自己実現欲求及び他者への貢献欲求」へとシフトする
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現代は、欲望を満たす消費欲求拡大の時代から、他者からの承認を重んじる人間関係欲求拡大の時代へ移行してきています。まさにFacebookやLineの急速な発展はそれを象徴するものですね。
そして、これからのポスト産業化時代には、これらの関係性をつなぐツールをインフラとしながら、「自己実現欲求や他者への貢献欲求」が社会的な欲求の中心となるのです。
日本では1980年代に週休二日制が導入され、「労働の時代」から「消費の時代」へとシフトをしたと言われます。そして今私たちは、この消費時代が終わるところに立ち会っています。これから私たちは、自己実現欲求や他者への貢献欲求を満たしていくための「生産社会」へとシフトしていこうとしています。
例えばZazzleのようなECサイトがShapewaysなどと組んで、3Dプリントサービスを提供してくるとどのように変わるのか?
オランダの物流会社DHLが発表した未来予測動画の社会へと着々と近づいているということを感じるのではないでしょうか。
動画の中では、2050年には均一な商品と大量生産品は姿を消し、はるかにカラフルで多様、そしてローカルな社会が誕生するとしています。あらゆるものがリサイクルされ、3Dプリンタが稼働し続ける未来です。
この時代は、多くの人が、自己実現及び貢献欲求を中心に置く時代。それこそ21世紀のポスト産業社会だと思うのです。