1998年に創立された世界最初のクラウドソーシングサイトElanceが、クラウドソーシングレポート2012を発表しましたのでご紹介。現在、Elanceさんだけでクラウドソーシングの市場規模は2億ドル(約180億円)まで大きくなってきているんですね。
フリーランスの数も仕事の依頼者も右肩上がり。特にフリーランスの登録数は、仕事依頼の2倍のスピードで伸びています。もちろんクラウドソーシングだけで食べている人もいるでしょうが、多くの人がパラレルキャリアとしてのクラウドソーシングを利用しているのでは?と感じています。その割合が気になるところ。
需要のあるスキルはこちら。やはり、デザインなどのクリエイティブ関連、またWEB及びプログラミング関連の仕事が多いですね〜。
需要のあるスキルの詳細はこちらです。やはり、フォトショップ、WEBデザイン、グラフィックデザインなどが多いですね。面白いのは、法律調査が98%と伸びが顕著な点。仕事のグローバル展開スピードが加速する昨今、参入する国の法律の調査をクラウドソーシングを使って調査するところが多いのでしょうか。
クラウドソーシングを使っている国TOP10。1位はアメリカ、2位はオーストラリア、3位はイギリス、4位はカナダ、5位がアラブ首長国連邦、6位はドイツ、7位はオランダ、8位がシンガポール、9位がイスラエル、10位がスイスと続きます。欧米諸国がやはり多いです。
一方、登録しているフリーランスの多い国TOP10。1位米国 、2位インド 、3位パキスタン、4位ウクライナ、5位イギリス、 6位ロシア、7位 カナダ、 8位ルーマニア、9位中国、10位フィリピンとなっています。う〜ん、面白い。雇用が、価格の安いところへ流れている様子が如実に分かりますね。
クラウドソーシングが2013年いよいよキャズムを超えてくる!?
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世界的には、このクラウドソーシングの利用がこの2013年、キャズムを超えてくるのでは?と言われはじめています。キャズムとは、簡単に言えば先駆的なユーザーと一般ユーザーとの間に存在する深い谷。ここを超えると、サービスは一気に広がるとされています。
アジアにおいても、中国の成長率は著しいようですし、今後もその伸びは加速しそうです。日本においても、クラウドワークスさん、ランサーズさん、ココナラさんの伸びは顕著です。ちなみに、Yahooジャパンもクラウドソーシングを始めているんですね。
マッキンゼーの調査では、クラウドソーシング利用で利益が大幅に上がることを指摘しています。そして消費財販売企業でさえ、クラウドソーシングを使うことで4%のコストカットすることができるとしています。
また、無印良品が顧客と一緒に作る製品(顧客へのクラウドソーシング)は、デザイナーが作る商品よりも売上で3.8倍、粗利で1,2倍も大きいとのこと。
これからはあらゆる企業が、このクラウドソーシングの活用に本格的に取り組まなければならない時代へと突入します。