massolutionより、2013年のクラウドファンディング産業レポートが発表されました。
2012年は、2011年から比べ81%増加の市場規模27億ドルに拡大し、100万人以上がクラウドファンディングキャンペーンに資金提供をしました。また、個人から個人に資金を貸し出すProsperやKivaなどの融資プラットフォームは、5,55億ドルから11,7億ドルへと2倍に拡大しています。
更に、2013年には51億ドルの市場規模になると予測されています。
ちなみに、日本のクラウドファンディングについては、こちらの「日本の主要クラウドファンディング 累計支援額 月次推移 (積み上げグラフ)」によると、次のように着実に伸びを示しています。直近2013年3月では3億2,000万円を超えてきていますね。
世界中で急拡大しているクラウドファンディング市場ですが、まだまだアジアの市場は小さく、伸びしろは大きいです。
拡大するクラウドファンディング関連サービス
Crowd Supplyというクラウドファンディングサイトがあります。
ここは、通常のクラウドファンディングの投稿ができることはもちろん、クラウドファンディング終了後の商品の先行販売ができます。また、その後についても革新的な良い商品はCrowd Supplyが在庫を抱え販売してくれるというメリットも。つまりECサイトとしての側面を持っているということです。
そして、更に今後は、製品化するための製造サポート、また流通サポートを本格展開していくとのこと。工業デザイナーやソフトウェア開発者などとチームを作っていくようです。
純粋なクラウドファンディングの規模は当然大きくなります。更に、今後は次のようなサービスも急拡大していくでしょう。
・クラウドファンディングのキャンペーンコンサルティング
・クラウドファンディング後の製造及び流通サポートサービス
・クラウドファンディング系ソフトウェア開発サービス
・クラウドファンディング系ECサイト
ここからも分かりますが、クラウドファンディングの拡大は、単純に資金の集め方に1つの手法が加わるというものではありません。
資金集めからPR、流通・販売、そしてサポートまでのカタチが大きく変わろうとしているのです。もっと言うならば、銀行からクラウドファンディング&コラボレーションへ、広告からPRへ、営業から情報流通戦略へと流れが変わりつつあります。
起業家、ソーシャル・アントレプレナー、パラレルキャリアを進める人、中小企業はもちろん、中堅企業や大企業も、この潮流をしっかり把握する必要があるでしょう。