これから大きくなるであろう資金調達の1つの流れを図にしてみました。次のように、内側から外側へと流れていきます。
まず、クラウド ファンディングにて資金だけでなく、応援者やソーシャル・キャピタルを獲得します。このリアルな友人知人、またソーシャル・メディア上の関係性、つまりは「コミュニティー経済圏」の中で1つの結果を出します。
このクラウドファンディングプロジェクトは1つのテストであり、周りに対しての信用の実績となるわけです。
また、このクラウドファンディングプロジェクトが1つの広報・PRになり、数社から取引依頼がくれば更に良いです。
そして、コミュニティー経済圏で出た結果から、修正するべき点や問題点をさぐります。また、そもそもこのプロジェクトを進めるべきかどうかも検討します。
市場経済への投入が必要になる場合に、更なる資金が必要であれば、その結果と信用を持って、エンジェルや銀行をあたっていく。
もちろんインターネット上で表現のしにくい、商品やサービスもあるでしょうが、これからは、リスクなきクラウドファンディング上のテストを通さず、いきなり銀行からお金を借りるというようなプロジェクトは現実的でなくなっていくのでしょう。
Online to Offlineの大潮流
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一昔前までは、というよりもFacebook前は、リアルで起こったことを拡大するために、インターネットを使うということが主流でした。ご経験のある方も多いと思いますが、リアルで評判のないものをインターネット上に掲げても、ほとんど反響は得られませんでした。
またインターネット上で起こしたムーブメントを、リアルのムーブメントまで持っていくには、非常に大きなハードルがあったのです。
しかし、これはFacebook前の話。
今はFacebookによって、ネット上の実名文化が生まれ、インターネット上でのムーブメントがリアルのムーブメントへと直結するような時代になりました。
つまり、あらゆる分野で「Online to Offlineの文化」が加速的に広がっているのです。
そして、今は、新しく仕事を作る場合もまずインターネット上、ソーシャル・メディア上での「反応」が先、というくらいになっています。
もちろん、ネット上で伝わりにくいものはありますが、コストをかけずにできる限りネット上での反響を見ることはもはや普通のこと。
私自身、Social Design Newsの各記事のPVやいいね!&ツイートの数を見ながら、日々試行錯誤をし、リアルの動きへとつなげています。
このように、ネット上の動きから、リアルへと進めていくということは王道になっていくでしょう。スピードが速く、コストも明らかに安いからです。