仕事の9割がクラウドソースできる社会で、私たちの仕事は一体どのようになっていくのか?
参考)クラウドソーシングを使わない企業は存続できない!?クラウドソーシングレポート2012
Elance上の需要が伸びているスキルを改めて確認。
https://www.elance.com/q/online-employment-report
◆スキル(前年比成長率)
【クリエィティブ】
Photoshop(110%)
Webデザイン(105%)
写真(104%)
グラフィックデザイン(101%)
イラストレーター(98%)
【マーケティング】
デジタルマーケティング(93%)
ソーシャルメディアマーケティング(80%)
メールマーケティング(76%)
ダイレクトマーケティング(70%)
コンテンツライティング(68%)
【IT&プログラミング】
HTML5(69%)
アンドロイド(66%)
iOSの(60%)
CSS(59%)
PHP(52%)
【オペレーション】
法律調査(95%)
事務(82%)
法務(78%)
簿記(75%)
財務分析(66%)
また、これらの仕事だけでなく、化学や機械のエンジニア、3Dモデリングから漫画を書くことまで、ありとあらゆる分野の仕事がクラウドソーシングで行われていることが分かります。
https://www.elance.com/trends/skills-in-demand#TopSkills
では、企業やNPOがやることになる仕事は一体何になるのか?
それは、次のような仕事となると仮説が立てられます。
・ビジョンの構築(自分たちが、社会をどのようにより良くしていくのかの絵)
・ブランディング(客観的イメージの構築・偶有性の設計)
・プレゼンテーション(営業というよりも価値とビジョンを語るプレゼンテーション)
・タスクデザイン(それぞれの仕事をマイクロタスクに落とし込み、どの仕事をコンピューターやロボットに任せ、どの仕事をクラウドソーシングに任せ、どの仕事をスタッフに任せ、どの仕事を経営陣が行うのかをデザインする)
・クラウドソーシングマネジメント(日本中、世界中の人とのコミュニケーション及び管理)
・コンセプトメイキング(ミッションとビジョンを実現するための、各仕事のテーマやベクトルの制作)
・決断・決済
・ホスピタリティー(私たちの価値は何か?を見極めた上での、現場でのコミュニケーションやサービス提供)
・研究・開発(次の一手を打つための研究。付加価値の源泉)
近未来の会社の概念は?
photo credit: Stuck in Customs via photopin cc
近年、「会社」は、法的には人格を与えられた「実体」として認められ、ある種の暴走を繰り返してきました。特に大企業はバブルを生み出したり、ブラック企業と化して人々を追いつめていく事例は数しれず…また政治すらも大きく動かしてきました。
しかし、今後、クラウドソーシングやロボット・コンピューターで行う仕事が増えていくと、あたかも1つの人格として存在するように思われてきた会社も、その本質を暴かれていくと思うのです。
その本質はというと、会社とは人格ではなく「価値を提供する機能及び生態系」のことであり 、そこにあるイメージ・信用が1つの「ブランド」として抽象化されたものだということです。
このことを社会が理解し、「企業」よりも「人間」により焦点が当てられた社会へと向かっていくことを願うばかりです。そこに新しい21世紀型の働き方が生まれる土壌が醸成されていくと思うのです。