これは革新的です。3Dデータをスケッチするように簡単に作り上げることのできるツール「Doodle3D」がKickstarterに投稿されています。まずは、こちらのイメージ動画をご覧あれ。
Doodle3D, makes 3D printing very easy from Rick Companje on Vimeo.
こちらのボックスに3Dデータを転送し、3Dプリンタに接続することで立体造形することができます。
Kickstarterにて88ドルで購入できたのですが、もうこの価格の人数はいっぱいになっていますね。注目度、高いです。
子供への教育などにも、もってこいな次世代ツールですね。
また、このような方法を見て思い出すのが、先日話題になった「ペンで立体を描くことのできる3Doodler」。ペンのボタンを押すとPLA樹脂またはABS樹脂が出てくる構造で、何かの上に立体を書いたり、空中に描くことが可能です。動画はこちら。
こちらは、Kickstarterにて3万ドル目標だったところを、26,457人のサポーターがつき、なんと234万4134ドルもの資金を調達しました。約2億円。圧巻ですね。3Dプリンタ関連のプロジェクトで2億円を超えたのは「Form1」以来、久しぶりかもしれませんね。
参考)家庭用3Dプリンター「Form 1」に2億円が集まりそう。21世紀の産業革命はどんどん進行する
(Form1は、積層造形ではなく精度の高い光造形で3Dプリントできる注目の3Dプリンタでしたが、3Dシステムズ社に特許の件で訴えられており、まだ正式な販売には至っていません)
このように、手軽に3Dプリンティングできる流れは、これからも加速していくことでしょう。
サポート材がついたままだけど、格安!
Socsil DesignのiPhoneケースを作らせていただいた会社・インターカルチャーさんが、面白い取り組みを始めました。イラストレーターでデザインしたものを、光造形方式で3Dプリントしてくれ、それをサポート材が付いたまま格安で送ってくれるサービスです。
IllustratorでつくるiPhoneケース(仕上げなし)
自分でデザインした世界でたった一つのiPhoneケースの原型を3,980円(税込)で送ってもらえます。
サポート材の外し方や、加工の仕方は「イラレでiPhone·仕上げのコツ」の記事に書かれています。
これは良いサービスですね。「精度の高い造形だけを安くして欲しい!あとの仕上げは自分でやるから!」というニーズはあるでしょう。
ちなみに以前、私がiPhoneケースをゼロから全て作っていただいた時には、これだけの費用がかかりました。
デザイン費: 10,000円
データ作成費: 6,000円
製作費: 9,800円
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小計: 25,800円
参考)3Dプリンタで作ったオリジナルiPhone5ケースがやってきた!
イラストレーターを使える人は自分でデータ作成できますし、使えない人も安価にクラウドソーシング上でデザインをお願いすることができることでしょう。例えば、ココナラで「イラストレーター」と検索すると、デザインしてくれそうな人がたくさん出てきます。
自分で仕上げることを楽しんだり、これらのサービスを使って、自分でものづくりの仕事を立ち上げることも可能でしょう。
これらの一連の例からも分かりますが、3プリンティング、デジタルファブリケーションの壁はどんどん低くなっています。ものづくりの民主化は着実に進んでいます。