photo credit: Fluid Forms via photopin cc
来年2014年2月に粉末焼結積層造形技術の特許が切れます。
現在これだけデスクトップ型3Dプリンタの価格が下がったのも、熱溶解積層法の特許技術が切れたから。
粉末焼結積層造形とは、粉末材料にレーザー光線をあて層を硬化させていく造形方法です。
長所としては、複雑なものをより精度高く3Dプリントできるところ。一方、短所は、表面がザラザラした仕上がりになるというところです。
昨年の東京都のベンチャー技術大賞に株式会社アスペクト 粉末焼結積層造形装置「ラファエロ」が選ばれています。
来年以降、粉末焼結積層造形タイプの3Dプリンタが安い価格で登場してくると、また3Dプリンタ業界の風景も更に変わってくることでしょう。
ものづくりの民主化は、生産手段の民主化を意味する
photo credit: Stuck in Customs via photopin cc
マルクスは、資本主義の問題点の1つに「生産手段の私有化」をあげています。
つまり、会社及び会社にある生産設備が、会社のオーナーのものであるという実質に対する懸念です。
確かに会社のオーナー、創業者兼社長などが大きな収益分配を受け続ける原因の1つは、「生産手段の私有化」でしょう。
ただ私は社会主義を押すわけではありません。ただ単純に現在のグローバル金融資本主義が良いとも思っていません。
これからはそれぞれの良い考え方がハイブリッドに組合わさることで、より良い21世紀の社会システムが生み出されていくだろうと思っています。
ものづくりの民主化は、「生産手段の私有化」を少しずつ崩していきます。