昨日は、就職支援をメイン事業とする会社の設立記念パーティー
にお呼ばれしてきました。現在は、大学を卒業する3人に1人が
就職できないという現状があります。そんな問題を解決するため
に立ち上がった会社です。
そして…そんな中、こんなニュースが流れました。
———————————————————————-
自殺を考えた経験がある人は全体で23・4%となり、2008年
2月の前回調査より4・3ポイント増えた。年代別では20歳代の
28・4%が最も多く、特に20歳代女性は33・6%と、前回調査
(21・8%)から大幅に増えている。
年代別では、40歳代の27・3%、50歳代の25・7%、
30歳代の25・0%と続いた。すべての年代で女性が男性を
上回っている。 また、自殺を考えたことがある人のうち、「最近1
年以内」に考えたと答えた人も、20歳代の36・2%が最多だった。
20歳代女性に限定すると44・4%に上った。
引用元: 「自殺考えた」23%に増加…20代女性3割超 (読売新聞) – Yahoo!ニュース.
———————————————————————-
驚くべき数字の高さですね。細かなところまでは分かりませんが、
この数字の影には、間違いなく就職がらみの「仕事」や「経済」
「適正」というところが大きな課題となっていることでしょう。
米国科学雑誌『サイエンティフィック・アメリカン』は2012年2月の
ブログで、新たな研究結果を発表しました。従来全世界が使用して
きたGDP指標よりも社会的要因や自然要因が国家の幸福の指標
としてさらによいことが分かった、というのです。
現代は、世界的に教育、医療、政治の分野までが「市場の原理」で
動く世の中になりました。それが最も効率よく、それが最も公正
である、という価値観のもと広がったシステムです。それにより
先進国と呼ばれる国々は、自殺という問題にぶち辺りました。
おそらく、戦争、貧困、病気の解決の次に大きな焦点となるのは
この心の病気を含めた「自殺」という問題でしょう。
今月は久しぶりにハーバード大学教授マイケル・サンデル氏が
来日し、特別講義もするようですね。こちらの最新刊はまさに
「お金」「経済システム」について書かれた本のようです。
ただ例えば「幸福度」というのも、非常に難しい問題です。
常に客観と主観、価値観と状態という問題があるからです。
しかし、経済、経営、政治、医療、あらゆる分野において
この「幸福」というの切り口を避けては通れない時代となり
ました。それぞれの分野で、益々この研究の発展が 進み、
より良い社会を未来の子供達にバトンタッチしたいものです。