60%が企業におけるキャリアを考えていない!ミレニアム世代の労働観から2020年代の働き方を垣間みる

[2013/12/22]
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medium_9579306738 (1)photo credit: Zanthia via photopin cc

2020年の東京オリンピックが決定して以降、「2020年の働き方」「2020年のワーク・デザイン」というテーマに注目が集まっています。

私自身、このテーマで取材や講演などを受けておりますが、もはや老若男女問わずここに興味を持たれているように感じます。

多くの人が、次のように感じているということですね。

「確かに、一時的にオリンピックのインフラ投資で、景気も上向いているのかもしれないけど、今の延長上に私たちの『働く』はないんじゃないか…?」

そんな中、Forbsに注目すべき「ミレニアム世代の働く価値観」をまとめた記事が掲載されたので、拙訳、要約してご紹介。

10 Ways Millennials Are Creating The Future Of Work  

ミレニアム世代は、1980年代から2000年代初頭に生まれた10代、20代、30代前半の人達。

2025年には、世界の労働力の75%がこのミレニアム世代になり、アメリカでは来年2014年に36%の労働力がミレニアム世代になるということです。

2020年代と言うのは、この世代が世界中で活躍する時代であるがゆえに、この世代の働く価値観を知れば、未来が分かるということですね。

さてさて、早速いってみましょう。

1、透明性を強制する
→会社や業界のリーダーに対して正直かつ誠実であることを求める。また、組織の文化がオープンであることを支持する

2、彼らは「企業文化」と「意味のある仕事」を選ぶ
→「意味のある仕事」に対して、現在の経営者は12%しか重要と答えないのに対し、ミレニアム世代は30%もの人が重要と答える。また報酬に関して管理職の50%が重要であるとするのに対して、ミレニアム世代は28%しか重要であると答えない

3、コラボレーション型の組織を構築する
→ミレニアム世代の38%がこれまでの序列ある古いコラボレーションがイノベーションを妨げることに気づいており、74%の人達が少人数のフラットなチームで働くことを好んでいる

4、家で働くことを好む
→次の9年間で、労働力の41%が自宅で仕事をするようになる。ミレニアム世代の92%がオンライン上での労働を考えており、87%が生きるように働きたいと考えている(高い報酬をもらい、企業に閉じ込められるよりも)

5、学歴ではなく、実績に基づいた評価をする
→教育レベルではなく、その人が何を達成してきたかを問うようになる。彼らがリーダーになった時もそれを重視して採用を決める

6、「対面」の意味が変更される
→現在の古い管理者が好むリアルにおける「対面」ではなく、オンライン上でのビデオ会議などが「対面」となり、それが普通になる。

7、寛容さとコミュニティーサポートを奨励する
→現在のミレニアム世代は企業に対して懐疑的であり、60%もの人がビジネス(企業)におけるキャリアを考えていない。92%のミレニアム世代が事業は利益ではなく、社会性によって評価されるべきであると考えている。また、2012年にチャリティーをした人は83%にのぼる(2011年は75%)

8、年次業績評価を拒否する
→1年という長いスパンでフィードバックを受けることを良しとせず、Twitterの感覚で評価と学習はリアルタイムで受けていきたいと考えている

9、雑用の変わりにゲームをする
→ゲーム世代は、エキサイティングでない退屈な仕事をしたくない。企業は仕事においてゲーミフィケーション技術を取り入れている

10、階層を水平にする
→ミレニアム世代は、コラボレーションと平等に重点を置いている。ピラミッド型ではなくネットワーク型の働き方を重要視する

さて、以上になりますが、いかがでしょうか。

「ミレニアム世代の60%もの人が、ビジネス(企業)におけるキャリアを考えていない」なんていうところも、驚く人が多いのではないでしょうか。

しかし、これらのトレンドは、間違いなく「今後の普通」になると確信をしています。

全ての人に関係する「働き方の構造変化」

medium_8500134412photo credit: Be-Younger.com via photopin cc

このような今の2010年代前半の一般的な働く価値観からすると、「40代、50代の我々の世代はついていけないし、その時にはもう定年だから…」と思う方もいらっしゃる方もいるかもしれません。

しかし、これからは寿命100歳時代。むしろ定年後の人生、活動が、30年、40年もあるわけです。この人生の集大成とも言える時をどのように過ごすかは、若い頃に何をしたか?ということよりも、はるかに重要だと私は考えています。

人生はよくマラソンに例えられますが、20キロ地点、30キロ地点の評価など、気にする必要はありません。結局ゴール地点こそが大切であるわけです。

先日、国内最大のクラウドソーシングサイト・ランサーズの秋好さんが、「実はクラウドソーシングにおいて、報酬を得ている人の上位層には、シニアの方々が多いんです」という話をされていました。

確かに現時点でクラウドソーシングを利用している人は若手が多く、シニア層の割合はまだまだ少ないでしょう。しかし、その経験とスキル、そして人間力は、年齢が上であるほどに高いということは当然あるわけです。

このように様々な意味で、老若男女問わず「働き方の構造の変化」は注視しておくべきでしょう。

 

 

【Social Design Newsから本が出ました】

ワーク・デザイン これからの働き方の設計図

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働き方は無限大。

組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?

さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より

本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。

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・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル

現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。

Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図

※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由

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