ついに来ますよ!フルカラーのデスクトップ3Dプリンタが普及する時代が!
3D Systems Creates New Full-Color Consumer Category
3D Systems社がCubeJet™というフルカラーデスクトップ3Dプリンタを2014年後半に発売することを発表しました。
価格は5,000ドル未満とのこと。為替にもよりますが日本円で50万円以下で購入できそうです。
CubeJetの機能の詳細はまだ発表されていないですが、上の写真のようにかなり多くの細やかな色を再現でき、その解像度も期待できそう。
中小企業、起業家、愛好家や教育者のために設計されたとしており、プロトタイプ用はもちろん、企業や起業家、個人がどれだけ「最終製品作り」のためにこのCubeJetを使っていけるかが1つの焦点でしょう。
販売できるクラスのスマホケースやアクセサリーはもちろん、それを超えてどこまでのものを生み出せるかに注目です。
そして、なんと更にもう1つ。フルカラーで出力できるセラミックの3DプリンタCeraJet™。
3D Systems Extends 3D Printing to Ceramic Artisans
こちらの価格は現時点で10,000ドル、つまり日本円で100万円くらいと考えられているようです。
サイトには、上の写真のようにコップが例としてあげられています。
「ブランド、小売業者、デザイナー、愛好家の利益のために革命をもたらす」としていますが、こちらもどこまで販売可能な最終製品を作り上げられるかに大注目です。
誰もがものづくりを始め、仕事としていける時代。何度も言いますが、21世紀最大の産業の1つはデスクトップファブリケーションです。そして、あなた自身がその主役なのです。
皆が参加する「オープンブランド」という着想
photo credit: Eyesplash – Winter is coming along with Santa via photopin cc
さて、私は皆がものづくりをしていく時代、誰もが「自分のブランド」を立ち上げ育てていく時代に向けて「オープンブランド」という着想を持っています。
それはどういうものかというと、自身のブランドを立ち上げたら、その製品の3Dデータを公開していくというものです。例えばクリエィティブコモンズライセンスによって公開し、自社で購入しなくても、この3Dデータで自分用のものを作ったりカスタマイズして使用してしまってもいいですよ、という感じで公開するのです。
それでは、自社商品が売れなくなるのではないですか!?と思うかもしれませんが、私はむしろこれからはそれくらいのことをやった方が、ブランド価値は上がり、売上げもついてくるだろうと見ています。
例え3Dデータを囲い込もうとしても、スマホやウェアラブルデバイスで誰もが目の前の製品を3Dスキャンできる時代です。これまでのビジネスにおけるパラダイムの中に現状を当てはめようと思う方が難しいのです。
「時代は贈与競争時代に突入した」の記事でも書きましたが、今私たちは「周りにどれだけのものを贈与をしていけるのか?」が重要な課題であり、自社の見えない社員として大衆が参画してくれるかどうかがカギです。クラウド(群衆)はもはや自社の一部と捉えなければなりません。
「オープンブランド」というのは、3Dデータを贈与し、お互い切磋琢磨しながら良い製品を皆で作り上げていきましょう、というスタイルを持つブランドです。
例えば、自社製品の3Dデータを公開する中で、自分で商品をカスタマイズして更に良い製品を作る人が現れたとしましょう。それから学ばせていただく形で、我々ブランドもその製品をブラッシュアップし、また更に良いものを製作・販売していくのです。
私はこのようなスタイルをとるブランドがこれから立ち上がってくると思っています。
【Social Design Newsから本が出ました】
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」