今年は、電子マネーの動きも加速します。
Bitcoinの技術を利用したSolarCoinというのも登場してきました。
Bitcoinと同じように、採掘を通じてコインを作る方法に加え、太陽光発電でエネルギーを調達するとSolarCoinを手に入れられるという仕組みです。
再生可能エネルギーによって発電された電力の流通の仕組みに、グリーン電力証書があります。自ら発電設備を持たなくても、証書を購入することで再生可能エネルギー普及に貢献できたり、企業、団体がPR目的にそれを購入したりします。
このグリーン電力証書をSolarCoinにできるという仕組みです。
SolarCoinの発行、利用が増えるということは、再生可能エネルギーの発電、利用が促進されていくことにつながります。そしてSolarCoinのシステムがうまくいけば、熱帯雨林や絶滅危惧種の保全など、さまざまな社会貢献活動に応用できるとのこと。う〜ん、確かに。
投機目的での収集はおススメしませんが、1SolarCoinで20ドルから30ドルを目指していくとのことです。
更にBitcoinとの細かな違いはこちらのQ&Aからご確認いただければと思います。
貨幣の群雄割拠時代が目前
決済手数料0%、最短1分で導入できるオンライン決済サービス「spike」の佐藤さんの考えが興味深いです。
佐藤:そうですね、クラウドソーシングみたいなもので働いたら、そのお金が電子マネーで支払われて、電子マネーで何かを買う。つまりお金がネット上から出なくて、クラウド上ですべて管理するっていう状況です。現実世界にお金を戻さないで、常にクラウド上にあげておく。これは近いうちにできると思うんです。
(中略)
で、私が数年後に試してみたいと思っているのは、自分の給料が0円でも生きていけるかどうかっていうことなんです。ただし、給料が0円の代わりに自分の価値がどこかに保存されている、もしくは価値と価値を直接交換できる。たとえば、「プログラミングをやる代わりに一週間家に住ませてくれ」とかの交換関係で、どこまで人間が生きていけるのか。もし、所有物もネット上で全部共有できたら、人間ってそんなに大量生産をしなくても生きていけるんじゃないかなと思うんですよ。
国だけでなく、企業も貨幣を発行するようになる。そして、最終的には全ての価値を貨幣という媒体を通さないで、シームレスに交換する世界を作りたいとのことです。言っていることは非常によく分かります。その突破口が決済手数料0%の決済サービス「spike」とのこと。
Bitcoin技術を応用したSolarCoinのような事例も出てきていますし、貨幣は企業だけでなく「社会貢献活動」にもリンクされ発行されるようになるのでしょう。ずっと予想してきた”貨幣の群雄割拠時代”は、目の前まで来ています。