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私は、Iphoneユーザーです。そして、パソコンもMacです。
つまり、アップルはとても好きです。
アップルが時価総額でも世界一となり、世界中が各メディアで賞賛を
続けています。一方、世界中の格差は益々広がり、日本の相対
貧困率はアメリカ並みにあがってきている中で、「自分の無力感」
を強く感じる人も増えています。
そんな中、ソーシャル・ビジネスという切り口でずっと活動を
続けている私としては、一つの問いを立ててみました。
「Iphoneの開発と一人を自殺から救うこと、どちらが重要か?」
結論から申し上げると、「そもそも比べられるものではない。
そして、どちらも大切。しかし、21世紀の社会はIphoneの開発
よりも一人を自殺から救うことの方が価値が高い」と
見る社会へと転じていくということです。
社会の中心価値が「損得」から「善悪」へ
価値というのは、「お金」に替えやすいものもあれば、替えにくい
ものもあります。マイケル・サンデル氏の書籍「それをお金で買いますか―
―市場主義の限界 」にあるように、「価格をつけた瞬間に失われるもの」
は厳然と存在します。
そして、今までの経済競争社会においては、「損得」というのが
価値基準の最優先順位でした。しかし、これからの貢献経済社会、評価
経済社会においては「善悪」というのが価値の中心軸となってきます。
例えば、テクノロジーの劇的進化により、権力を持たない一人の人間が
人類を大混乱におとしめることもできるような時代です。「経済的損得」
が一般社会の基準となっているれば、一瞬にして人類は危機に陥って
しまいます。
消費税増税問題も、2015年前後までに、段階的に5%→8%→10%と
引き上がってくることは、ほぼ間違いなくなりました。そうなるとどうなる
でしょう?単純に消費が抑制されるという文脈だけではなく「お金」や
「働く」という概念が大きく揺さぶられることでしょう。
つまり、人々はますますお金を使わなくなり、「お金のために働く」
というよりも「誰かのために働く」 という観念が強くなっていきます。
ビジネスは、全て事業がソーシャル・ビジネスとなり、全てのビジネスマン
がソーシャル・ビジネスマンとなる時代へと本格的に突入していきます。