個人の信用、信頼を担保する新たなインフラへの挑戦です。
「Trustcloud」は、個別の信用をスコア化し、共有経済における取引の信用性を担保するサービス。共有経済とは、私有物をネットワークの力で効率的にシェアしていく経済圏です。空き部屋、相乗りだけでなく、その範囲の広がりはとどまることを知りません。
この共有経済圏における取引を支えるものは、相手への信用度です。これまでそれは、ソーシャルメディアによって粗く担保されてきました。
TrustCloudは、その「粗さ」を細やかなスコアにまで落とし込みます。具体的には、FacebookやGoogle、またLinkedInのようなソーシャルメディアからそれを分析し、信頼性を1〜1000のスコアで表示します。
そのスコアは、共有経済における取引の安全性やスピード感を高めるために機能。 次のようにメールなどに添付して送ることも可能です。
この分野はじわじわと広がりそうですよ。信用の証明書、またスコアにおけるスタンダードはどこが取るのか?また大いなる挑戦が始まります。
個人の信用を証明する方法が変わる
Facebookなどのソーシャルメディアによって、その人の個別具体的な情報が、瞬時に得られるようになりました。
結果、それを担保とする、共有経済の泉は、現在大海のごとく広がっています。また、未だにその成長度は、世界的に見れば、市場経済におけるそれよりもスピーディーです。
そんな中、信頼度をもっと素早く的確に認知したいというニーズには必然性があります。Facebookのようなものでさえ、それを見た人によって、信頼度は大幅に変わってしまう可能性があるからです。
もちろん、Trustcloudが示す信頼のスコアが、完璧に信頼に足るものかどうかは分かりません。24時間ごとにその信用度が更新されるということですが、それでも常に完璧であることは難しい。だとしても、参考データとしてその証明やスコアは重要な役割を果たします。
一方、これをスコアという表現にしてしまった場合、大きな疑問が生じます。それは、Kloutのように人気や影響力を測る指標になってしまうのではないか?という疑問です。
Trustcloudも明言していますが、TrustScoreにおける信用のスコアは、人気や影響力とは違うものです。その違いは、似ているようであって、その深部は全くの別物です。
これらの証明がより明確かつ、一般的に普及した未来においては、現在行われている個人の信用調査にも大きな影響を及ぼしてくる可能性があります。「個人事業主では、家のローンを組みにくい」などは、まさに現在の信用がどこに担保されているかの象徴ですが、今後はこのようなものにまで、変化を与えていく可能性があるわけです。いずれにしても注目しておきたいトレンドです。