農業分野のあらゆる情報は広く共有されていくべきでしょう。
世界中の小規模農家が、自身の作物などの農業情報をシェアする「Growstuff」が、追加の開発費用を集めるプロジェクトをIndiegogoに投稿しています。
2008年から2013年までの5年間で、米国では自分で作物を育てる人が2倍に増えているとのこと。リーマンショック以降、この志向性は着実に広がりをみせています。
現在Growstuffには、1150人を超えるメンバーが370に及ぶ農作物を登録しており、生産者が集うグローカルなプラットフォームとして成長しています。
当然のことですが、農業に関する情報は、その地域や土、天候等によって違います。作付け1つとっても、ちょっとした間違えが作物に大きな影響を与えてしまう。日本においても、農家の高齢化が進み後継者不足の深刻な問題を抱える中、その地域における農業の細やかな知識や知恵が、次の世代にうまく伝わらないという問題を抱えています。
Growstuffは、クリエイティブ・コモンズ・ライセンス「表示-継承」にて、オープンソースとなっており、広く利用できる仕組みになっているところも特徴。日本においても、オンライン上の農業プラットフォームが広がることに期待です。
農業系の参加型オンラインプラットフォームの台頭
「RipeNearMe」は地域の農産物を売買したり、交換したり、贈与するプラットフォーム。
【参考】
・自分のマイクロ農場を地域に持とう!農産物の共有プラットフォーム「RipeNearMe」
今後「Growstuff」の機能に同じような機能が入ってきてもおかしくないでしょうね。農業情報を仕入れる、そこでたまたま見つけた農家さんのトマトが美味しそう、よって注文をする。そんな流れも生まれる可能性は十分あります。
また、今野菜を購入しようと思えば、スーパーやコンビニに直接行くか、チラシやアプリを通じて小売り店の情報を得ることがメインですが、地域で生育する野菜の成長状況が簡単に得られるようになれば、スーパーのチラシを見るよりも、まずはそちらの情報をチェックする、なんてことは十分に起こってきそうです。
今、進んでいる農業分野に特化したプラットフォームの進展に注目です。