近未来における物流の1つのカタチかもしれません。
オランダ発の「Foodlogica」は、地元の農家や市場の流通支援のため、環境に良い電気三輪車で物流を行うサービス。
首都アムステルダムでは、レストランやカフェ、バーが毎週6.5回の物流を受け入れているのですが、このほとんどが環境に悪いディーゼル車で行われているとのこと。この問題を解決するためのサービスがFoodlogicaです。
このように、ソーラーパネルのステーションで充電をする電気三輪車が町を走り回り、地産地消の物流網を構築します。
配達区間は100キロ圏内、重さは100kgまで対応可能。5km(配達箇所1ヶ所)15ユーロ(約2,000円)から配達をしてくれます。追加で届け先の増加とその距離により見積もりが変わってきます。
高価になるラストワンマイルを請負う街の物流サービスであり、1週間に3〜10時間程度働ける人も募集しています。三輪車にPRスペースを設ける広告事業もさりげなく行っていますね。地域市民による地域市民のための物流網。どこまで広がるか注目です。
B to BからB to Cへ
PHOTO: Harvest from Shutterstock
地元を支援するB to Bの中規模物流をを環境に優しく。このコンセプトは、日本でも十分に可能性あるでしょう。
価格が安いというところも条件になりますが、”地産地消を支援する”というコンセプトは物流においてもインパクトがあります。
啓蒙を続けながら、人を介した地道な営業活動を広げつつ、更にその先には、地域の人から地域の人へという個人の宅配(B to C)だって考えられます。アプリでリアルタイムの三輪車の位置を確認しながら見積もりをする。荷物をいつくらいに届けられるか、などのコミュニケーションをチャットで行うことができると良いのでしょうね。
また、自転車をこぎながらリアルタイムでコミュニケーションをとるという意味では、やはりGoogle Glassなどのウェアラブルデバイスで声を使ったコミュニケーションが最適でしょう。いずれにせよ、興味深い事例ですね。