“単なる遊び”を超えたところに、このコンセプトは息を潜めて存在する。
「Startupthreads」は、スタートアップ向けの高品質なTシャツやパーカーを販売するプラットフォームだ。
ロゴなど自社の持つデザインをアップロードするか、もしくはデザインについての相談をし、自社のブランディング衣類用のデザインを作ってもらう。それを元にデザインした衣類は、自社で在庫を持つことなく、購入・利用していくことができる。
また、作った衣類は、関係者や顧客へと販売していくことも可能。配送は1営業日以内と、対応もスピーディーだ。
事業の進展スピードが上がればあがるほど、ブランディングの重要性は高まっていく。時の風に負けない”何か”を積み重ねていくことは、事業の足腰を強めることにつながり、時間を味方につけることにもなるのだ。
民主化するブランディングとその奥行き
PHOTO: Man’s ties from Shutterstock
ブランディングとは、歴史である。言って見れば、空間軸と時間軸をもって、企業の理念を総合的に体現し続けていくことだ。
一方、私たちにとって、この”体現”という所作は、それほど簡単なことではなかった。
ロゴを作ることがブランディングなのか?当然それだけではない。しかし、これまではせいぜい名刺とレターヘッド、また看板やウェブサイトイメージというところまでだった。
しかし、これからは、衣類やもっと広く深いところにまで、そのメスは入れられていく。以前紹介したボットソーシングによるブランディングは、時代の要請なのである。
【参考】
・ロボットがデザインする時代に。50ドルでロゴを作りブランディングするサービス「Tailor」
誰もが起業できる時代、新たなブランドを立ち上げられる時代において、これらのサービスのポテンシャルは決して小さくない。