創造性の羽は、業界を問わず幅広く四散していく。
イギリスのオンライン生命保険会社「Beagle Street」が、保険証書を、イラストレーターにデザインしてもらい、部屋に飾れるものにするキャンペーンを行っている。証書はこのような3種類のデザインで、「Enjoy Life」と描かれている。
保険証書は、紛失されることも多いが、インテリアとして部屋に飾れるようにすることで、そのリスクを低減することができる。もちろん、会社としてのブランディング効果もある。
デザインは、あらゆる業界において、マーケティングの本流へと躍り出ていく。
あらゆるモノが高度にデザインされる時代
PHOTO: the picture painted in oil from Shutterstock
デザインの時代です、今年は私もよくこの言葉を使った。これまで、こういった言葉は、業界によってはどちらかというと、お遊び的に捉えられてしまうこともあった。また、好き嫌いという単純で、曖昧な文脈の中で語られることもまだまだ多い。
しかし、現代におけるあらゆる事業、仕事は、会社や個人にとっての”作品”である。
そんなところにまで、あらゆる仕事が昇華されていく中、単純なマーケティングという領域を超えて、相手の深いところにまで届く成果物となる。
ここに、デザインという要素が入ってくる圧倒的背景がある。デザインは、WEBサイトやスマホやクルマのようなものだけではない。今回のように保険証書であっても、こういったアイデアが施されていく時代となる。
2015年、益々このような傾向は強くなる。デザイン化されゆく社会は、私たちが生きていくこれからの世界である。