「運ぶ」分野には、まだまだ新しい可能性が眠っている。
「lugg」は、インテリアや家具、ベッドなどを運ぶためのサービス。利用方法は簡単で、運ぶものの写真を撮って、送信。すると、ドラーバーが、15分から45分以内到着する。
1回運ぶに辺り35ドルが基本料金で、それにプラスして、1マイルごとに2.5ドル、毎分ごとに0.5ドルがプラスされる仕組みとなっている。運んだドライバーが料金の80%を受け取ることができる。
通常、配送業者に頼めば、早くても翌日になる。また、自身でクルマを借りて運ぶという選択肢を取れば、その手配から部屋の所定の場所に置くまでに3時間以上はかかるだろう。この時間的なコストを省くために良いサービスだ。
まさに、ミニ配達業者といったところだが、ミニミニ配達事業の可能性も見え隠れする。例えば、子連れのお母さんが旅行バッグなどの重い荷物を運んでいるところをよく見かける。それを見るにつけ、その負担の重さに心が痛む。
当然、こういったお母さんは、タクシーを呼ぶという選択肢もあるし、駅であれば駅員さんを呼ぶという方法もあるかもしれない。しかし、それには費用や手間、時間的コストなどかかってしまう。
こういった時に、近くの人が、自分の行き先に沿っていれば、500円でサポートしてくれるという瞬間マッチングサービスがあれば、都市部では喜ばれそうだ。もちろん、お金を支払うのではなく、社会的サポートとして、妊婦や子連れ、足が不自由な人に周りがサポートする瞬間マッチングでもいい。
いずれにせよ、この辺りには、まだまだいろいろな可能性が眠っている。