クラウドソーシング領域における非営利モデルの狼煙が上がった。
「Be My Eyes」は、視覚障害者の支援をするための遠隔ボランティアシステム。スマホアプリで、ボランティアが視覚障害者の目の代わりをするクラウドソーシングサービスとも言える。
現時点で、約7,927人の弱視の方、763人の全盲の方が登録されており、ボランティアによる支援がのべ1,508件行われている。
例えば、視覚に障害を持つ人が、ビデオチャットで、「どちらがトマトの缶詰?」と聴くと、ボランティアが「右側の方ですよ」と答える。
ボランティアは、ちょっと空いた時間に、スマホを利用してボランティアが可能だ。
また、プロフィールには何人の人をサポートしたか、また支援した数に応じてポイントが獲得できる。結果、支援者としてレベルアップもしていくというゲーミフィケーションが導入されている。
現時点でも寄付を集めているが、持続可能性が見えない場合、利用者から小額のお金を取るサブスクリプションモデルも検討しているようだ。しかし、理想的なネットワークとして、寄付モデルのみで運営されていくことを願いたい。
スマホやウェアラブルデバイスが普及するほど、そこには新たな可能性が生まれる。非営利モデルにおいても、大いなるチャンスがまだまだ眠っている。