自動運転カーのニュースが巷を賑わすようになっている。上の図は、モルガンスタンレーの調査による自動運転カーの普及予測だ。
Self-Driving Cars Disrupt the Crowd
2016年くらいまでが第1フェーズ”受動的な自動運転”の時代、そこから2019年までの第2フェーズでは、”人間が運転する”という歴史に限界が来る。
そして、2022年までの第3フェーズでは、完全なる自動運転が実現してくることになる。それ以降は、自動運転が大前提となる社会だ。もちろん、法的な問題の解決・整備などが必要であり、国によって普及度合いに違いが出る。しかし、その社会は私たちのすぐ目の前まで迫っている。
更に、自動運転カー時代には、次のような影響が広がることが予見されている。
・タクシー業界、ライドシェアリング業界、それに関連する保険業界が壊滅的な打撃を受ける
・あらゆるローカルな物流が、自動運転カーになる
・小売店は、店舗に来てもらうのではなく、いかに顧客に素早く配達するかが重要になる
・自動車を所有するという概念が薄まる
・駐車場業界は打撃を受ける。一方、Airbnbのホストは、ガレージスペース、駐車スペースを宿泊施設に代えて貸し出すようになる
・自動運転カーの中で快適に眠るというカルチャーが生まれ、ホテル業界に影響を与える
・ラジオやポッドキャストの人気は細り、自動運転カーの中では、ゲームをするかビデオを観るという人が増える
・快適な自動運転カーにおける旅行ができるため、短距離航空会社はダメージを受ける
・鉄道などの公共交通機関が届いていないような場所が、観光スポットやビジネススポットとして繁栄する可能性がある
いかがだろうか。それぞれが、トレンドとして立ち上がってくる可能性は決して低くはない。
こちらの記事「自動車産業や物流だけじゃない!「自動運転」が、現代文明に広げる衝撃波」にも書いたが、自動運転カーに興味のある方は、是非こちらの書籍を一読していただきたい。
江戸から明治、馬車時代から自動車時代に変化したのと同じように、自動運転カーが社会に張り巡らされている時代は、あらゆる社会のルールが変更されていく時代だ。
【クエスチョン】
・自動運転カーが社会に根付く時、必要とされるサービスについて話し合ってみよう!