書くという行為には、普遍性がある。
指でタップして入力する。声で入力する。こういったデジタルな方法が増えていくことは間違いないが、人の記憶や創造性と高度に結びついている”手を使ってペンで書く”という行為が、全くなくなってしまうことはないだろう。
では、そのアナログの良さをどのように21世紀型にアップロードするのか。この問いは、重要な命題となる。
アーティストであるKirsten Camara氏が提案した「ANALOG MEMORY DESK」は、デスクの上に紙が設置されており、ペンを持つだけですぐにメモがとれるというアイデア設計。
一次情報は、とにかくすぐに、そして乱雑に書き連ねていくことが大切だ。その一次情報から、更に厳選したものをキレイに整理して残す作業はその次だ。
一次情報をひたすら書いていくという方法は様々ある。しかし、そこには意外と細かな動きが要求される。スマホであれば、スマホ自体を取り出す作業やアプリをタップする動作が必要となる。ノートであっても、探して開いて、書くページを見極める作業が必要だ。
しかし、ANALOG MEMORY DESKは、すぐに書きなぐれる環境が最初から整えられているといういう意味において優れている。つまり、デスクに座っていれば、あとはペンを持つという作業だけで、メモが開始できるのだ。
また取手を掴み、紙をくるくる回せば、書いた情報は自然に残り、次の白紙も用意される。
これは、デスクからのデザイン商品であるが、どんなデスクにでも設置できる紙ローラーセットにしたら、一部の人から大いなる支持を受けるかもしれない。アナログの世界の可能性は、まだまだ無限である。
【クエスチョン】
・「アナログメモを簡単に!」をコンセプトにこれまでにない製品アイデアを出し合ってみよう!