空間デザインが進化する。
これまでの空間デザインとは、「静的」だった。箱の設計、インテリアや植物、そして光の加減…。そういった「静的な要素」が主なファクターだった。しかし、蝶型ロボットの登場は、空間デザインに動的要素を付け加える。
生物型ロボットをデザインする「Festo」の蝶型ロボットは、羽から光りを放つことはもちろん、移動も自動制御、グループで飛び回るアルゴリズムも設定できる。
先日、最寄り駅である品川駅の港南口にある書店が潰れてしまった。いつも利用させていただいていたが故に、非常にショックだった…。例えば、紀伊国屋は今、「書店をエンターテイメント施設にする」というテーマを掲げている。あらゆる書店、そして広義に言えば、あらゆる店舗は、エンターテイメント的要素が必要になってくるのかもしれない。
例えば、都会の書店には、蝶型ロボットが飛び回っていたらどうか。
もちろん、利用者の邪魔をすることはなく、そのゆるやかな飛び方によって、顧客は自然に癒される。まさに、空間を動的にデザインするということだ。
2015年秋、オランダのアムステルダムで、世界初のドローンエンターテイメントショー「AIR 2015」が行われる。息を飲む光りの空中ショーが繰り広げられる予定。イメージ動画はこちらだ。
【参考】
・ドローンエンターテイメントショーという新たなジャンルが生まれるか?
ロボット、ドローンの進化により、「空間を動的にデザインする」という新たなコンセプトが登場する。そして、そのコンセプトは「人を惹き付けるこれからの空間(店舗等)のあり方」という文脈に乗って、世界に広がっていきそうである。
【クエスチョン】
・どんな動的空間デザインに人は惹かれるのだろうか?「未来のお店」をテーマにまわりと話し合ってみよう!