上記の動画は、途上国向けに革新的な技術・製品を提供するプラットフォームを
提供している「コペルニク」の動画です。
世の中に様々なテクノロジーがあります。しかも、普及スピードは加速的になって
きている。しかし、これを全く感じられていない発展途上国地域が世界には存在
します。
つまり、テクノロジーが本当に必要としている人々には届いていない…。
それは大きく言うと、「情報格差の問題」、そして「価格の問題」が
横たわっているからです。それを解決しようとしているのが、この
「コペルニク」です。
コペルニクは、オンライン・マーケット・プレイスを通じてテクノロジーを
所有する会社や大学、途上国の市民団体、そして一般市民の3者をつなげ、
問題の解決を目指しています。
大まかな流れとしては、
1、現地の市民団体(NGOなど)が自分たちの活動地域で必要とされる製品を選び、
資金集めのためにオンライン上で申し込みをする
2、審査後、コペルニクのウェブサイトにそのプロジェクトが掲載され、一般の
方々が寄付をしたいプロジェクトを選ぶことができるようになる
3、テクノロジーは、仲介者を通すことなく、現地のNGOに直接届けられる。
これによって、皆さんの寄付のより多くが、テクノロジーの形でエンド
ユーザーに届く
4、寄付した方には、その製品が現地の人々の暮らしにどのような影響を
与えたか、報告をお送りする
といった流れになっています。
テクノロジーが「問題解決」へとつながる時代
20世紀のテクノロジーは、「便利さ、経済的豊かさの追求」という哲学が
底流に流れていました。しかし、21世紀のテクノロジー開発の
底流を流れる哲学は「社会問題の解決」そして「尊い命を守る」という
ものになっていくでしょう。
そういった意味では、このように「テクノロジーが大きな問題を解決して
いく」流れを作っているコペルニクさんの活動には、価値観の転換の
意味が大きくあると思い、応援をしたいと思います。
例えば、テクノロジーの進歩によってヒトゲノムの解読は、そのうち
1万円くらいでできるようになるということです。
そうなると、健康診断に行ったときに、ゲノム情報を読んで、
「こういう遺伝子の背景があるので、肝臓ガンには注意してください」
「また、このような心配はあまりいらないですね」という診断を
もらう日がきます。
そして、それを、スマートフォンアプリを使って、もっともっと便利に
格安にできないだろうか…。そんなことを考えていると、テクノロジーが
より手軽に多くの問題を、解決する切り札として使われていく と思います。
テクノロジーの進化は、それを使う「価値観」「哲学」さえしっかりと
していれば素晴らしいものですね。