世界中の3Dプリンタが、自身の作った製品を提供する物流&在庫ネットワークになる時代へ。
世界最大級の3Dプリンタネットワーク3D Hubが、「Teleport」と題して、APIを公開。3Dプリントボタンから、世界1万6000を越えるデスクトップ3Dプリンタにアクセス。近所の3Dプリンタで、簡単にプロダクトを造形できる仕組みを広げようとしている。
個人が、3Dプリンタを購入しようと考えた時、まずその置き場所に困ることがある。狭いマンションが多い日本であれば当然だ。また、仕事で使っていない限り、そんなに毎日毎日3Dプリンタを利用するということもない。
そう考えると、自分で3Dプリンタを持つよりも、近くの3Dプリンタを借りた方がいいという選択肢が合理的になる。このようなニーズから、世界的に広がった3Dプリンタのシェアプラットフォームが3D Hubである。3DプリンタのAirbnbと言ってもいいかだろう。
また、3Dプリンタを貸し出す個人にとってもいいお小遣いになる。手数料は15%取られるが、受け取る平均利益は4,200円ほどになるという。
Teleportは、現時点で、ThingiverseやAutoDeskなどの3Dデータプラットフォームが利用を開始しているが、今後は様々なプラットフォームへ拡大していくことになりそうだ。
例えば、考えられるのは個人が商品を販売するEtsyのようなプラットフォーム。3Dプリンタで造形できるEtsyの商品は、家の近くの3Dプリンタで作って取りにいく。そんな未来は決して遠くなさそうだ。
この3D HubのTeleportや、デスクトップ3Dプリンタの進化によって、家の近くの3Dプリンタが、21世紀の製造&物流の重要な起点となる可能性は高い。
【クエスチョン】
・高性能な3Dプリンタが広がり、それが高度にネットワークでつながった未来に起こることを、再度想像しながらまわりと語り合ってみよう!