理想の平均値が、そのまま”売れるもの”につながるのだろうか。この赤い木造のコテージを見て、そんな思いが駆け巡った。
スウェーデンの人々が、理想とする家を、「Tham and Videgard」がビッグデータ(200万人、2億クリック、8万6,000のリスト)を分析することで作り上げた。この「The House of Clicks」は、部屋の数、バスルーム、キッチン等において、理想とされる要素を組み込んで作られている。
こちらは、白く広い壁が印象的なリビング。
窓が大きく、光りの多く入るキッチン。
こちらが寝室だ。ちなみに、The House of Clicksの販売価格は235,000ドル程度になる模様。
ビッグデータを元に家を提案するというアイデアは、ありと言えばありなのだろうが、特に年代における理想の平均値、地域における理想の平均値を割り出し、建築士が、その人の個別の状況にあわせて、細やかにカスタマイズ(最適化)を施すといったところに、本当の価値があるような気もする。
例えば、家を選ぶ側にしてみても、プロではないので、その家が本当に自分にとって良い家足り得るのかという判断基準が少なすぎる。家の購入を検討している人も、「皆も良いと感じている」という情報があれば、家作りに向け、一歩を踏み出しやすくなるに違いない。
ビッグデータをどのように建築に利用するのか?その大実験はまだまだ始まったばかりである。
【クエスチョン】
・「不動産×ビッグデータ」をキーワードにこれまでにない面白いプロジェクトアイデアを考えてみよう!