人に優しい照明の未来が、この方向にありそうだ。
人間にとって、もっとも心地の良い明かり。それは、太陽光だ。朝は爽やかに、昼は快活に、そして夕日は自然と心を落ち着かせてくれる。そんな太陽光のように、時間帯に合わせて、部屋の明かりが自動調整されるなら…。
「Silk」は、そんな願いを実現してくれるスマートLED電球だ。日時、状況に合わせて、その色合いから光の強さまで調整してくれる。
例えば、夜の蛍光灯の白い光は、刺激が強すぎる。せっかく穏やかになってきた気分を再び興奮させようとする。
そうではなく、夜はより赤みがかった穏やかな光であるべきだろう。そういった状況に合わせ光が変化していくのだ。
調整は、スマホのアプリ経由で細かく行うことができるところも有り難い。
気になる価格は、電球3つと接続用のデバイスを合わせKickstarterで99ドル。ちなみに1つの電球は約30,000時間もつという。
スマホを一人一台持つ時代になり、多くの人が体内時計を狂わせやすくなっている。なんとなく夜の寝付きが悪い…。朝、疲れがとれていない…。そういった悩みが、光のマネジメントによって、改善されてくる可能性があるわけだ。
忙しい現代社会において、日の光とともに起き、夕日が沈むと同時に休むという生活は現実的ではないかもしれない。しかし、Silkのようなコンセプトが、体内時計を考慮したストレスの少ないライフスタイルの基礎に貢献してくれることを期待したい。