名刺は、これからどのようなカタチとして残るのだろうか。
デジタル化する社会の中で、その本質を見つめようとする時、それは紙の本質と向き合う作業と重なっていくことになる。
紙の紙たる所以は、プレミアム性ではないだろうか。500年以上前、つまり、紙がなかなか手に入らなかった時代のように、再び人間と紙との関係性は、当時に近いところに収斂されていく可能性がある。
そんな中、この名刺をプレミアムな紙の本のようにデザインするというアイデアが目を惹いた。
目次に、住所や連絡先等が記されており、その先には、理念が記されている。
よくある小冊子のようなテイストではなく、プレミアムとしての紙、プレミアムとしての本というその根源を見つめ、その先に名刺という概念を再構築しようとする意図が感じられた。
名刺が今後も紙として残る続けるのでれば、このようなスタイルは選択肢としてあるのかもしれない。名刺とビジネスマンとの関係性はどう進化を遂げて行くのだろうか。ちょっと心に止めておきたいテーマである。