「どんな情報も、発言も、言葉そのものと文脈だけでは簡単に把握することはできない」
その姿勢こそが、高い密度で情報を取得することにつながる。
書籍にしても、メディアからの情報の発信にしても、その裏には常に「人間」がいる。メディアや企業のスタンスもそうであるが、そこには常に個別具体的な人が存在しているのだ。
その背後までを深く把握しようとする心があると、あらゆる情報を深く認知することができる。
自分の解釈や意味付けは元より、発信をしている人のことを考えること。その人の思考モデルは?価値観の基盤は?それを形成しているその人の原体験は?なぜ、そのような発信方法、文体を取るのか?
そこに焦点を当てて、つまり、その人の中に一度入り込んで、発信されている情報に一度浸るということだ。
高度情報化社会の中で、流れてくる情報をひたすらに消費し、自身の思考モデルで批評するだけでは、情報に溺れていることに等しい。人を知り、それを通して己を知るということ。
その中に、情報を一歩深く把握し、高い密度で情報を受け取る1つの秘訣があると信ずる。