医療×ITは、これからの大きな期待のかかるところです。
9月11日にiRobot社の新商品発表会がありました。iRobot社と言えば、皆さんも
よくご存知の自動掃除機「ルンバ」を開発した企業です。こちらの会社が
医療業界へも参入することが発表されました。
第一号となるのが、上の動画にある遠隔医療マシン『RP-VITA(アールピービータ)』。
iPad上で「こっちにおいで」と操作すると、自動でやってきてくれます。そして
ロボットにはセンサーがついておいて、場所を自動的にマッピングしてくれ
ます。
そのマップ画像は『iPad』に送信され、指示を出すだけで自力で適切なルートを
判断し、その場所へ行ってくれるようになるようです。
例えば、512号室の患者さんの部屋へ回診を行く際、医師はこれを使って、
その患者さんの名前を押すだけで512号室へ行ってくれ、遠隔回診ができる
ようになっています。
医師不足が問題になっている地方や貧困国には重宝されるサービスになりそう
です。
人気爆発!「Double Robotics」も発売されます。
こちらのは動くiPadスタンド 「Double Robotics」。『RP-VITA(アールピービータ)』
のように動きますが、医療に特化されているわけではありません。専用アプリを使って
離れた場所の風景を見る事ができたり、遠隔操作してビデオチャットが可能と
なっています。
あまりの人気で年内の発売分は予約段階でソールドアウトしています。
現在の予約は2013年のはじめ出荷分です。価格は1,999米ドル(日本円で約15万6000円)
上の動画にはビデオ会議、美術館、作業現場などで使われるイメージがありますが
利用方法はこれから様々拡大していくことでしょう。ちなみに少しカスタマイズしたら
医療現場でも使えるのでは?と思います。RP-VITAの競合にはなる可能性ありますね。
このように、iPadなどのタブレットPCを使った遠隔技術はこれから益々注目を
集める分野となりそうです。
人によっては「これでリアルの対面コミュニケーションが減ったら悲しい」
と思われるかもしれません。しかし、こちら電話と同じようなもので、リアル
コミュニケーションを補完するサービスと捉えていただければ良いと思って
います。
情報革命が進めば進むほど、一方でリアルの対面コミュニケーションの価値は
上がります。それぞれのシチュエーション、状況にあわせた最適なコミュニ
ケーションがとられていく社会へと移行していると信じています。
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