「Transit」は100年ライフ時代に必要な転職の再発明である

[2017/6/20]
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社会の変化に呼応するように、必要とされる仕事も変わってゆく。かつての産業革命においてブルーカラーの仕事が蒸気機関や電気によって代替された。現代は人工知能によってホワイトカラーの仕事が代替されつつある。

世界中がつながり、経済の動きはより速く複雑になっている。消えていく仕事と新しく生まれる仕事の新陳代謝は加速していくことだろう。

今回は変化の激しい時代に必要なキャリア転換に関連する事業「Transit(トランジット)」を運営するブレンディッド株式会社 取締役COO の黒田悠介氏に話を聞いた。


 黒田 悠介
日本のキャリアの多様性を高めるために自分自身を実験台にしている文系フリーランス/フリーランス研究家。新しい『事業』『働き方』を生み出すことが生業。帽子とメガネがトレードマーク。東京大学文学部心理学→ベンチャー社員×2→起業→キャリアカウンセラー→フリーランス(ポートフォリオワーカー)→兼業COOというキャリア。スタートアップから大企業までディスカッションパートナーとして年間30社の 新規事業の立ち上げを支援。フリーランスに関する情報を発信する「文系フリーランスって食べていけるの?」というメディアを運営し、登壇実績多数。その他の肩書は、アイディエーション講師/キャリアシナリオコンサルタント。フリーランス800人の互助組織「FreelanceNow」発起人。転職に代わるキャリアマッチングサービス「Transit」を運営するブレンディッド株式会社 取締役COO。


 

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 ー さっそくですが、「Transit」の事業内容についてお伺いしたいです。

機能を分かりやすく伝えるなら「週1コミットからのプロフェッショナル向け求人メディア」ということになると思います。ただ、わたしは求人メディアをやりたかったわけではなくて、100年ライフ時代に必要な転職の再発明をしたいんです。

私たちは100年以上生きることが一般化していく時代に生きています。いわゆる「学校を卒業して就職し65歳で定年」という3ステージの生き方が成り立たないのは「LIFE SHIFT」にも指摘がある通りですよね。

ー 100年ライフでは転職の仕方も変わってくるということですか?

はい。キャリアは先ほどの「教育→仕事→引退」の3ステージからマルチステージに変化する。たくさんのキャリアステージを経験するということは、その「移行期」も多くなるということです。

ですが、最も一般的な移行期である転職がうまく機能していないケースが多い。例えば、A社からB社に転職するとき、B社について理解する機会は少ないものです。だから、実際に入社してミスマッチが発覚するということがよく起きる。

ー 確かに、採用プロセスで企業の話を聞く程度では足りない場合もありそうです。

ミスマッチの理由はそれだけではありません。どれだけB社について理解していたとしても、自分自身についての理解がなければマッチングできるはずがない。

特に、A社の頃にフルコミットしていたとしたら「A社にいる自分」は理解できているでしょうけど、それ以外の自己理解が不足しています。自分のありうる自己像はもっと自由度が高いはずです。A社の外での経験によってこそ、自己理解が得られるはずなんです。

ー 転職先の企業理解だけでなく自分自身の理解も足りていないと。

はい。 それらのうち、特に後者の自己理解が重要だと思っています。自分を理解し、選択肢と照らし合わせてはじめて、良い選択が可能になるのだと思います。そのためには、いろいろな仕事を経験する期間、自分自身を理解する期間が必要です。

私はフリーランスに身を置くなかで自己理解につながる気づきが数多くありました。満員電車には乗りたくない、とか(笑)それに、様々な仕事を通じて信頼関係のあるネットワークが広がったとも感じています。

ー では、みんな黒田さんのようにフリーランスになるべきなのでしょうか?

そういうわけではありませんが、自己理解の有力な手段の1つにフリーランスがあると思っています。そこで私は3ヶ月間などの期間を区切ってフリーランスを経験する「トライアルフリーランス」という方法を試してみてはどうかなと思っています。

試しにフリーランスをやってみる、くらいの軽いノリです。

そして、このトライアルフリーランスを実践できる求人を集めて掲載しているのがTransitです。興味のある企業と3ヶ月間の業務委託契約を結び、双方のマッチングを確認した上で入社を決めることができます。

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ー 企業としても、双方のマッチングが確認できているので安心して採用できますね。

はい、Transitの求人を通じてトライアルフリーランスを実践することは、個人だけではなく企業にも有意義ですね。入社後のミスマッチを減らすことができるので、早期退職のリスクも低くなります。また、社内のプロジェクトを推進するために人材を待つことなく、業務委託で素早くスタートさせることもできます。

このトライアルフリーランスはフルコミットではないので、B社以外の仕事をする時間があります。試しにC社の仕事をしてみてもいいし、趣味に打ち込んでみるのもいいでしょう。家族との時間を大切に感じて、ライフスタイルを変える人も出てくるかもしれません。

キャリアははしご型からジャングルジム型になってきています。上昇志向のキャリアから、縦横無尽なキャリアの描き方になっていく。そういったキャリア選択の多様性に触れて、自己理解が促されるきっかけの1つにTransitがなれたらと思っています。

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ー 実際にサービスを始めてみていかがですか?

CTOやCMOなどの経営層のポジションを採用したい求人が多いのは意外でした。いきなり外部の人材を経営層に採用するのは社内の目もあり難しいようですが、トライアルフリーランスである業務委託期間にしっかりと成果を出せば納得感をもってメンバーに迎え入れることができるということのようです。

また、「週1でもいいから新規事業立ち上げのプロに来て欲しい」というようなニーズがたくさんあり、顕在化させることができればフリーランスの活躍の場も増えそうだなと手応えを感じているところです。

ー 今後の計画はどういったイメージですか?

まずは掲載数を増やしつつ、マッチングの数を増やしていきたいと思っています。また、私自身が文系フリーランスということもあり、エンジニアやデザイナーよりも、人事や経理、営業や企画職などの文系フリーランスを中心にマッチングさせたいと思っています。

フリーランスを手段として捉えて、自己理解と選択肢理解に基づいたキャリア選択を実現するサービスに育てていきたいです。わたしも共同創業者の井口もフリーランス経験者なので、その特性をよく理解しているので、企業よりは個人のキャリアのためのサービスにしたいです。

ー キャリアについての実験をいくつもやっている黒田さんならではの視点ですね。ありがとうございました!

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