ソーシャル・ビジネス・NPO界隈や、インターネット業界、また大企業連合問わず、いよいよコラボレーションが業界・大小問わず広がっていくのが来年2013年です。
そう思っていると、コラボレーション・パターンというサイトを発見。こちら、慶應義塾大学湘南藤沢キャンパス(SFC)の井庭崇研究室で行われたコラボレーション・パターン プロジェクトが作成しています。こちらにある冊子には「創造的コラボレーションを生む秘訣」が34個にまとめられています。
共感した一部について感想を兼ねてご紹介。
方法のイノベーション:新しい成果を生み出すプロセスのイノベーションを考えてみること。今、テクノロジーの発展により思わぬプロセスの大変革が進んでいます。コラボする時、この点を一緒に探っていくことはとても重要です。
伝説をつくる:どんなに小さな業界でもいい、どんなに小さな地域でもいい、そこで「伝説」となりえて、皆のテンションがあがるような目標を共有することが大切ですね。
弱さの共有:自分の弱さを包み隠さず語れる人は、魅力的です。チームの中の一体感をつくるため、また役割を明確化するためにもお互い弱さを共有しておきましょう。
活動の足あと:どんな小さな活動でも、活動の足あとを残しておきましょう。それが前進する原動力になります。Facebookグループなどのソーシャル・メディア上で残し、共有していくことは手軽な方法です。
アイデアをカタチに:そのアイデアを実際に「もの」にしてみる。もちろん、「絵」でも良いです。カタチに落とし込むだけでイメージ共有度が変わります。
一度こわす:人間、一度手にしてしまったものは恐ろしくて手放しにくいものです。しかし、違うなと思ったら思い切って手放す勇気も必要です。手放すことで、より良い何かが手にできることを信じましょう。それを共有しておけば、無駄なコミュニケーションのすれ違いなども防げます。
世界の文脈:私たちのプロジェクトがどのように世界につながり、どんなふうに世界を変えていくのか?というイメージを共有することは大切なことです。
日本は「組織の中」で力を発揮することは得意です。しかし、チーム作りやそのコラボレーションについてはまだまだ慣れていません。そんな中、このコラボレーション・パターンプロジェクトは、新たな刺激を与えてくれますね。冊子、おススメです。
「集客」という概念は対立軸ではなくなる
photo credit: Werner Kunz via photopin cc
今、私がクライアントさんにお伝えしていることが「集客」という概念が本格的に変わる、ということです。今まで「集客」という響きには、どこか操作主義的で、「商品・サービス提供者⇔顧客」という対立軸が存在していました。
しかし、これからはそうではなくなります。あらゆる現象がで中央集権型から分散型へと移行するのです。例えば、社会における人間一人一人の力が増大し、誰もが1人の人間を簡単にコントロールすることはできなくなるのです。
むしろ、親しいコミュニケーションをとりながら、お互い尊重しあう。そこから皆でコラボレーションをし、何かを生み出していく。その流れそのものが「集客」となります。
社会は、混沌とし、複雑性を増しています。そのような時、全てはある一定のカタチを現し始めます。それは「命」です。複雑性が極まると、それは生命そのもののような動き、働きとなって現れます。つまり、誰か一部の人間がうまく操作、コントロールできるというのは幻想と化すのです。
その世界では、テクニックではなく人間としての本来の力がものを言うようになります。それは「信頼」「尊敬」「勇気」など古く懐かしく、でも新しいと思えるような言葉の数々です。
やっぱり社会は、一歩一歩着実に良くなっていっています。
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