待ち望んでいた潮流が、3Dプリンタ業界に起こりはじめています。それは、資源ゴミを3Dプリンタの材料にするという潮流です。
上の動画は、ゴミになるペットボトルのようなプラスチックを3Dプリンタ用の材料(フィラメント)に変えるFilabot。
昨年、Kickstarterにて約32,000ドルが集まり、今年発売が予定されています。
ちなみにKickstarterで、Filabotは一台に350ドルの値段がつけられました。しかし、一般販売価格は、まだ未定です。
現在、新品のフィラメント材料が一巻き4,000円〜5,000円の相場です。しかし、もしこのようなリサイクル型の材料生産というものが、可能になってくれば、材料費を下げていくことができます。
た、社会のプラスチックゴミを減らし、環境を良くするソーシャルグッドな活動ともリンクしてくることになりますね。これは、素晴らしい流れです。
ものづくりの民主化の鍵の1つは「材料革命」
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昨年、私が懸念していたことは「3Dプリンタの材料が近年、上昇傾向にある」ということでした。材料が高すぎれば、ものづくりの民主化の足かせになります。
また、価格の安い3Dプリンタがどんどん市場に投入される中、当然「今までの紙プリンタ市場のように、3Dプリンタを安く売り、高い材料代で利益を出そうとしているのではないか?」という懸念が出てきます。
しかし、私はこのモデルによって、3Dプリンタ市場を寡占、独占することはできないと思っています。なぜなら、あまりにも技術発展がスピーディーかつ、法的な整備もまだまだ整っていません。
材料という面だけから見ても、現在は中国製の安い材料の流通が少しずつ始まっており、価格破壊の波も徐々に始まっていくことでしょう。また、このFilabotのような資源ゴミを3Dプリンタの材料にしていく潮流が、生まれてきているのは本当に朗報です。
この理想的な流れが、より大きく拡大することを願います。