WEB上の記事、音楽、動画、ニュースなどに簡単に投げ銭募金ができるボタン「CentUp」。もうすぐリリース予定です。
この話を聞くと、ソーシャルパトロンプラットフォームGrow!を思い出す人も多いでしょう。日本発のクリエイターに向けた投げ銭システムを展開していました。しかし現在、Grow!はサービスをピボットし、オンラインサロンプラットフォームサービスhoppへと以降しています。
以前のGrow!とCentUpの仕組みが違うのは、投げ銭の約半分が応援している非営利団体に寄付されるというところ。
ただ寄付の10%がCentUpに手数料として入るので、実際はこうなります。
100円の寄付があったら、45円がコンテンツ製作者、そして45円が非営利団体、残りの10円がCentUpに入るという仕組みです。
イメージ動画はこちら。
CentUp from Len Kendall on Vimeo.
このような仕組みは、文化の構築というところも含め、普及させるのは簡単ではありません。また、コンテンツにお金を払わない文化は、益々強固になりつつあります。しかし、WEB上に広がる新しい金融システムが、次世代の社会的金融システムを支えるのは確か。
事例として頭に止めておきたいところです。
新しい金融システムの構築に向けて
インターネットにより、評価経済は拡大する中、個人が信用創造していくことは容易になりつつあります。
国家の信用がぐらついていく中、ネットワークによるそれぞれの個人の信用創造は、ネットとリアルがリンクしながら着々と進んでいます。
それをサポートするような動きが広がる中、広がりを期待したいのが、マイクロペーメンとサービスDWOLLA。
こちらはオンライン送金をクレジットカードなしで行えることに加え、10ドル 未満の取引は無料、また大きな額の送金であったとしても、わずか25セントしか 手数料がかからないという革命的なサービスです。
ちなみにPayPalのマイクロペイメントは手数料5% +7円の手数料がかかります。 例えば100円であれば12円が手数料として、PayPalに支払わなければなりません。額としては小さいですが、パーセンテージとしては大きくなってしまいます。
ここからもDWOLLAがいかに革命的か分かるでしょう。日本ではまだサービス展開はされていません。(法的に可能なのかどうかも分かりません)
ただ、このように現代は、新たな金融システム創造に向けて、あらゆるところに新しい流れが生まれてきています。今は、秩序だっておらず混沌としていますが、今後多数の失敗、成功が繰り返されながら、新しいモデルが徐々に見えてくることでしょう。
新たな金融システムとはどのようになるのか?これからも注目をしていきたいところです。