近い将来、多くのタクシーに小さな自動販売機がつくことになるかもしれません。
ニューヨーク市とコロンビア大学が主催するビジネスコンペで、高い評価を得て賞を受賞したのが、このTaxiTreats。前座席の裏側に小さな自販機が付き、コンビニなどで売れ筋の商品が購入できる仕組みになっています。
http://gizmodo.com/taxi-treats/
具体的には、栄養ドリンク、チョコやガム、ちょっとした薬などを販売する予定とのこと。シンプルですが、隠れた需要はかなりありそう。
また、操作はタッチスクリーンで、決済はクレジットカードのみ。タクシー運転手も最低限の在庫補充くらいの手間ですみそうです。
今年2013年夏には、一部のタクシー会社でサービスが開始されるようです。こちらハイテクミニ自販機ということですが、あらゆる乗り物で応用がききそうですね。
B to Bなメイカーズにも期待
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今、注目を集めるメイカーは、どちらかというとB to C、つまり消費者向けの商品を販売するところが多いです。家電を作るメイカーズは、B to C型です。
一方、今回の「タクシー向けハイテクミニ自販機」というコンセプトは、B to Bの商品、つまり基本的に「企業」に向けた商品です。
また、これは決して大きな資金をつぎ込む「研究開発型」の製品ではなく、どちらかというと、誰かが昔一度は考えたことのあるようなコンセプトでしょう。そういった意味では、B to Bのメイカーズ的商品だと言えます。
こういった例からも分かりますが、今後ものづくりへの参入障壁が大きく下がっていく中で、B to Bなメイカーズも多数生まれてくることが予想されます。
イタリアには、メイカーズ向けのクラウドファンディングが立ち上がるようですが、今後は、B to Bなメイカーズ、そして企業を対象にしたクラウドファンディングなんていうのも立ち上がってくる可能性がありますね。