資金調達は、大きく「21世紀型」へとシフトしています。
健康系スタートアップのための投資型クラウドファンディング·プラットフォームHealthfundrがリリース。目標は、「健康や医療技術の取引のための主要なハブになること」。
例えば、健康×ITという分野も、ここ数年大幅な伸びを示しています。今年の第1四半期においても昨年比の35%増加している模様。
2013 Digital Health Funding Update
Healthfundrは、スタートアップ段階だけでなく、その後のより大きな金額を調達する場合も、他のベンチャーキャピタルなどと連携していくとのこと。
これも、米国で2012年4月に施行された新興企業の資金調達を促す法律「JOBS法」と医療法の改革によって進んでいることです。
また日本も、「投資系クラウドファンディング」合法化の方向で動いています。
金融庁が検討しているのは「クラウドファンディング」と呼ばれる新型の資金調達だ。現行制度は上場株よりも情報開示が劣る未公開株について、募集や販売を厳しく制限している。証券会社は原則、日本証券業協会が運営する未公開株取引制度(グリーンシート)の銘柄しか広く売れない。証券会社以外の金融商品取引業者は原則、未公開株を扱えない。
金融庁はベンチャーに資金が流れる新たな経路が必要と判断。ネットを介して少額を集めるクラウドファンディングの形式を取れば、証券会社や証券以外の会社でも、未公開株を仲介できるように制度を改正する。
あとは、日本はどのタイミングでいつから始まるのか?というところが注目ポイント。
そういう意味では、Healthfundrの日本版も登場してくる可能性が高いです。チャンス到来。
2013年、世界的にはスモールビジネス元年
このようなクラウドファンディングの世界的な大潮流の中で、2013年は「スモールビジネス、中小企業元年」と言われ始めています。
Why 2013 Is The Year For Small Business Funding [INFOGRAPHIC]
その理由がうまくインフォグラフにまとめられていました。
銀行が、小さな事業に貸し付けるお金は全体の16%にすぎず、今立ち上がってきているクラウドファンディングなどの新しい資金調達法は約63,7%が小さな事業への資金提供となっています。
また、利率もよく、投資手続きもペーパレスで簡易的。お互いにとって良いところが多くあります。このような、資金調達、投資の民主化プロセスの中で、今、事業のやり方も大きく変わってきています。
日本のスモールビジネス元年は、クラウドファンディングなどの流れを考えて、来年以降になりそうですが、いずれにせよ事業を行う壁は、驚くほど低くなります。まさに21世紀型の事業環境が見えてくる過渡期に我々は差し掛かっています。
これに関係する新たなサービスも今後続々と登場してくるでしょう。ここには大いに注目していきたいところです。