ベルギーの靴の小売店Runners Service Labが、3Dプリンタ作る安価なカスタムメイドのランニングシューズを実現するため、152,000ユーロの助成金を受けたとのこと。
足にもやはり個性があります。こちらのお店は、ウォーキングやランニングの分析を行いスポーツシューズを販売する専門店です。
コンピュータの画面上で、足にかかっている圧力等を分析し、より快適・安全なシューズを作っていきます。ちなみに、ランニング中の怪我の40%は、シューズが磨耗し、バランスが崩れることによって引き起こされるそうです。
3Dプリンタで作るオリジナルシューズは、200〜220ユーロで販売していきたいとのこと。もうちょっと安くなるといいな〜と個人的には思います(笑)
これからまだまだ、健康のためにランニングやスポーツをする人は増えていくことでしょう。そういった中、高齢者がより安全に身体を動かせるようになることは、社会的な課題でもあります。今後、日本も含め、世界的に大きなトレンドになっていく予感です。
ダイバーシティー社会の生産プロセス
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注文生産、つまり、オーダーメイドは昔からあります。
オーダーに応じて、材料を選び、お客さんの意向を聞きながら製品を作ります。今でも、和服であったり住宅であったり、オーダーメイド文化が根強く残る業界も存在します。
しかし、現代の多くは、大量生産システムによって作られているものです。
部品を「規格化」し、従業員の熟練度を素早くあげるために仕事を「分業化」します。そして、人がいらないように機械的な「自動化」を押し進め、通信回路網によって、作業を「連携化」していく。これが大量生産モデルです。
しかし、これからは、全く新しいプロセスが誕生してきます。
例えば、「その人の心身を計測する→コミュニケーションを図る→それに合わせてデザインをする→3Dプリンタなどのデジタルファブリケーションでオンリーワンのシューズを作る」といったものです。
多様性、ダイバーシティーという言葉が叫ばれて久しいですが、あらゆる製品がダイバーシティーな、その人に合わせたものとなっていきそうです。