オーガニックコットンを使った「風で織るタオル」。100%風力で作る有名な池内タオルをご存知の方は多いでしょう。
こちらは、なんと「風で作る家具」。デザイナー Merel Karhofさんが手がける、風の力のみでつくられた家具シリーズ「Windworks」です。
こちらは1メートルの風車がついた編み機。
マシンの速度は風速によって変化しますが、平均で日中8時間でニット約15メートルを生成できるようです。
建物全体も風力発電でまかなわれています。
こちらが出来上がった椅子。風で作られたというストーリーを知っていると、なんだかより愛らしく感じますね。
イメージ動画はこちらから。木を加工するところから、布を作るところまで、全てにこだわって作られているところが分かります。
Windworks by Merel Karhof from Merel Karhof on Vimeo.
地球に優しいメイカーズ工房を目指して
photo credit: -MRGT via photopin cc
Windworksは、21世紀型のものづくりの現場に「あり方」のヒントを与えてくれます。
稼働時間重視、止まったらアウト!の大規模工場のエネルギーを自然エネルギーによってまかなうのは、現時点では現実的ではありません。
一方、デジタルファブリケーション時代の工房は、自然エネルギーによる電力調達に適しているでしょう。
今後、地域に登場してくるであろう新しいものづくりの拠点には、時代のメッセージを組み込み、なんらかの形で再生可能エネルギーを利用する。
風力、太陽光、地熱、バイオマス、これらは地域の特色がありますので、その地域に合わせたエネルギーを利用すれば良いわけです。
「21世紀のものづくりの工房は、再生可能エネルギーでまかなわれていく」というトレンドを作っていきたいものです。