バナー広告のクラウドソーシング「Dispop」が60万ドルの資金調達です。
Crowdsourced ad design platform Dispop launches with $600k seed funding from Inimiti
サービスはこのような流れ。
まずは簡単に、必要としている広告バナーの説明を書き、コンテストを開催します。
すると、世界中のデザイナーやクリエイターからバナーが集まってきます。
素晴らしいのは、ここから。
Dispopとグーグルアドワーズアカウントを同期させて、バナーごとのクリックやコンバージョンの測定を行います。
その結果から、「ベストバナー」を決定。
利用プランは199ドルのプランや499ドルのプラン、999ドルのプランなどがありますが、例えば499ドルプランの場合には、1位のデザイナーは、269ドル、2位は77ドル、3位は39ドルと配分されます。
最低2万円で、クリックやコンバージョン計測済みの効果あるバナー広告を作れるのは、良いですね。
今後、このように「マイクロタスクをコンテスト形式にして、コンバージョン計測をしたものを提供する」というWEBマーケティングのクラウドソーシングサービスは、どんどん登場してきそうです。
Dispop from DesignPax on Vimeo.
マイクロタスク化する仕事
photo credit: PetitPlat – Stephanie Kilgast via photopin cc
クラウドソーシングの長所は、安くできること、プロジェクト事に人材をチョイスできること、質の良いものができあがってくることなど様々ありますが、これまでにない重要なポイントがあります。
それは、ホワイトカラーがやるような仕事を「マイクロタスク化」できるということです。Dispopもまさに、マイクロタスクである「バナー」に特化しています。
例えば、翻訳の世界ももはやそうなっています。
日本発のサービスConyacは、2ドルで日本語240文字を最速15分程度で翻訳できてしまう翻訳のクラウドソーシングサービスです。驚異的なスピード破壊、価格破壊です。
この英語の文章、なんとなく言っていることは分かるんだけど、このパラグラフだけよく分からない!なんていうこともありませんか。また、英語でのメールのやり取り、自信ない…なんて言う方にもピッタリです。 ちょっとした「マイクロタスク」で翻訳をお願いできます。
また最近では、秘密保持契約を結び、長文翻訳に対応したビジネス版Conyacも登場しました。
今後、あらゆる仕事がマイクロタスク化され、クラウドソーシング経由で仕事を進めていくことが増えるでしょう。