これまでのモノづくりの多くは、世界の工場である中国、アジアがメインで行われてきました。しかし、これからは変わっていきます。
デジタルファブリケーション時代のサプライチェーンの変化を表したインフォグラフィックをご紹介。
The Impact of 3D Printing on Supply Chains INFOGRAPHIC
これまでの伝統的なサプライ·チェーンの特徴は以下になります。
・開発、生産、流通の長いリードタイム
・中国(アジア)での大量生産
・モノは倉庫ネットワークを介して輸送
・高い輸送コスト
・高い二酸化炭素排出量
そして、こちらがデジタルファブリケーション時代のサプライチェーン。
・開発、生産、流通の短いリードタイム
・各地域で適量生産
・無在庫生産モデル
・低い輸送コスト
・低い二酸化炭素排出量
こう並べてみると、いかに幅広く影響を及ぼす変化かが分かります。そして、まさに各地域が工場(工房)になるという、モノづくりの民主化のイメージが明確になりますね。
激変する物流業界
こちらは日本国内の物流量に関するグラフです。ご覧のとおり1996年くらいから横ばいです。また、このグラフにはありませんが、直近の2012年までを見ると、人口減少などにより物流量も減少傾向を示しているのではないかと思われます。
そして、これからの日本においても物流業界の変化は非常に大きいものになりそうです。その理由は以下です。
・工業型の製造業から、情報型の製造業へ(始まってきている)
・車の自動運転の解禁(2020年代初頭)
・無人飛行機の商用利用解禁(未定)
人口減少や、消費動向の変化だけでなく、テクノロジーにおける変化が、物流を大きく変えていきそうです。
そしてこの辺りは、21世紀の新しいインフラという文脈で、注目を集めていくことでしょう。