ずっと言われてきた回路基盤の3Dプリンタがついに開発、販売されます。その名も「The EX¹」。
The EX¹ – rapid 3D printing of circuit boards
Kickstarterにて、3万ドル(約300万円)目標にプロジェクト投稿されていますが、たった1日で53,000ドル(約530万円)を超える資金が集まってきています。
電子回路を素早く3Dプリントし、独自のハードウェアの作成に役立ちます。
インクジェット技術で出力される材料は、ナノ粒子の「銀」。
基盤は、専用のソフトウェアで設計し、出力操作も簡単です。
出力先には、プラスチック、ガラス、木材、セラミック、シリコーン、布や紙にも可能。
大きさは、幅が41.2センチメートル、奥行きが31.2センチメートル、高さは16.6センチメートル、重さは約6キログラムです。印刷エリアは、17.5センチメートル×8センチメートル。
価格も非常にお手頃で、2014年7月に899ドル、1199ドルで取得できるプランは既にソールドアウト。現在、2014年9月に1499ドルで入手できるプラン以降が残っています。
これも出荷時には大いに注目を集めるツールとなりそうです。
近未来の工房に置かれる道具
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未来の新しい工房のイメージがどんどん広がってきています。
・デスクトップ3Dプリンタ
・ハンディータイプの3Dスキャナ
・卓上タイプの3Dスキャナ
・デスクトップCNCフライス盤
・デスクトップレーザーカッター
・フォーミングマシーン
そして、今回の回路基板を3Dプリントする「The EX¹」も「基板作成用の3Dプリンタ」として、この中に食い込んできそうです。
来年は、3Dプリンタ技術の中の「焼結技術」の特許が切れます。よって、強烈なフルカラーのデスクトップ3Dプリンタの登場も予想されます。
当然、高価な産業用の道具もより安く使えるようになっていきますので、いよいよメイカーズ革命は本格化しそうです。
近未来の工房は着々と進化をし、格安かつワンクリックで世界中の産業用機械を使える時代となるのです。
【Social Design Newsから本が出ました】
ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
働き方は無限大。
組織や事業の寿命よりも、人が働く時間のほうがはるかに長くなった現代。
テクノロジーの進化と人々の価値観の変化によって、「働き方」が大きく変わりつつある。
メイカーズ、クラウドソーシング、クラウドファンディング、ソーシャルスタートアップ……「仕事の未来」には、無限の可能性が広がっている。
あなたは、どの働き方を選びますか?
さらなる進化を遂げるテクノロジーと新たな時代の価値観が出会ったことで、
これまで考えられなかった(あり得なかった)ような働き方が可能となった。
今、私たちの目の前には、数限りない働き方が存在する。
私たちは、自らの働き方を自分で選び、実行していかなければならない。
それが、本書の言う「ワーク・デザイン」である。 ――「はじめに」より
本書では、これからの働き方の新構造を次の7つのステージで捉えた内容となっています。
・新しい「働く」の価値観
・消費社会から生産社会への潮流
・ワークプロセスの文明的大転換
・組織形態の変化
・キャリアデザインについて
・タスクデザインについて
・これから必要とされる個別スキル
現在の「働く構造の進化」は、各ステージをバラバラに見ても分かりません。7つの構造全体を体系的に捉えることで、始めて進化の本質が見えてきます。
Amazonの「なか見検索!」で一部内容を読めるようになっていますので、ご興味のある方はこちらからご確認ください。【書籍】ワーク・デザイン これからの働き方の設計図
※ライフハッカー[日本版]で本書を大きく取り上げていただきました。
「いま、新しい働き方『パラレルキャリア』が重要だ、と言える理由」