スイスの買い物代行クラウドソーシング「bringbee」が順調に拡大中の模様。
bringbeeが示している以下のデータが興味深いです。
・人生の移動時間の合計の11.4%が買い物のための時間
・それによって排出されるCO2排出量は全体の2.4%
・移動における輸送能力の70%が未使用
・交通渋滞はここ10年間で50%も上昇
こう数字を出されると、ここをつなぎ、埋める必要の重要性に意識を引き寄せられます。
bringbeeには、このようにどの商品をどこから買ってきて欲しいかという情報が登録されており、それを運ぶ人が見て対応していく仕組み。
運ぶ人が受け取る手数料としては、最低5スイスフラン(約580円)、また最大で購入額の10%〜15%です。ちなみにこちらのサービスによって、地域のコミュニティーが強固になっていくという現実も生まれているようです。
日本においては、出張時に荷物を運んで欲しい人と、出張で今運べる人をマッチングするサービス「hakobito」なんかがありますが、まだまだ利用者は少なそう…。でも今後に期待です!
【参考】
・ついで型サービスが拡大中!荷物を運んで欲しい人と、出張で今運べる人をマッチングするサービスhakobito
こちらはイメージ動画。IKEAは提携店となっているようですね。
How BringBee works | The IKEA Pickup Service from PolyPort on Vimeo.
非営利型ライドシェアプロジェクト
こちらは米国における田舎の移動手段を再発明しよう!ということで立ち上げられている非営利プロジェクト。一言で言えば、新しいヒッチハイクのスタイルで、地域のライドシェアを実現しようとする興味深いです。
awrence OnBoard- Transforming Transportation in America
田舎に住むか?都会に住むか?
生活費を考え田舎暮らしを考えた時、必ず出てくるのが移動手段「自動車にかかるコスト」の問題。自動車購入、そして日々のガソリン代や税金、駐車場代などのトータルコストと、都会の住宅費というのが、いつも天秤にかけられます。
逆に言えば、田舎に住むかどうかの中で、移動手段も都会並に抑えることができたら、これは喜ばれるでしょうね。
こちらの仕組みは次のようなものです。まず、ライドシェアを行いたい乗客は、小額のフィーを払って登録をし、胸にこちらのようなIDをつけます。
そして、ボードに行き先を書いて、後は登録車がたまたま通りかかるのを待つだけ。カンザス州で121の試乗実験をした結果、ヒッチハイクの成功率はなんと95%、平均待ち時間は7分以内という驚異的なデータが出ているようです。
2014年秋にはパイロットプロジェクトを開始していくとのこと。もちろん土地柄もありますし、日本の場合、非営利団体と自治体が組むなど様々な工夫が必要でしょうが、いずれにしても注目していきたいところです。
Lawrence OnBoard- Transforming Transportation in Rural America from Jennifer O’Brien on Vimeo.