Instgramの写真とボットソーシングによって、地域のお店や場所を評価する。
「Jetpac City Guides」は、地域のレストランやコーヒーショップ、景色の良い場所や男性また女性に人気の場所を評価し、私たちに提案してくれるアプリ。しかし、その評価は、人間がその場所に直接付けたレビューから引き出されるわけではありません。
では、どのように評価されているかというと、Instagramの写真についたLike、またその場所で撮影された笑顔の数、また青空等の情報から、その場所の評価を割り出します。
例えば、自身の住む地域を選択すると、次のように、人気のワインバー10店、コーヒーショップ10店、景色の良い場所10ヶ所、美術館・博物館10ヶ所、アウトドアにおススメの10ヶ所などが出てきます。
東京の人気のコーヒーショップ10店をクリックしてみると、
トップに珈琲天国という浅草のお店が。目の前が浅草寺の庭園なんですねぇ、いいかも…。自分では探しきれない、新たな場所との出会いをアレンジしてくれます。
また、キーワード検索も可能。例えば「View」と検索すると、東京の本村橋が出てきました。スカイツリーも見え、確かに良さそうな眺望。
現時点で6,000の都市で検索が可能とのことですが、日本においては、まだ狭い地域に紐づけて検索することができません。
しかし、コンセプトとしては素晴らしい。広がる可能性を感じました。
人のレビューを読み続けて行く場所を決めるというのも良いのでしょうが、時間がかかるし面倒くさい…。人間が撮った写真とボットソーシングでレコメンドしてくれたら、それで十分!という人は多いかもしれません。今後の更なる進化に期待です。
Jetpac City Guides – The Discovery from JetpacApp on Vimeo.
シンクロニシティエンジンというコンセプト
PHOTO: clover and little flower from Shutterstock
意味のある偶然、幸福な偶然というような意味合いで使われるシンクロニシティ。
Jetpac City Guidesは、まさにそのシンクロニシティを演出してくれているように感じるアプリです。
私たちは絶え間ない偶然の中で生活をしています。その偶然の波の中で、意味を探し、意味と出会い、必死に水をかいて荒波を進んでいく。これが人生でしょう。
何気ない偶然をシンクロニシティにデザインするという姿勢は、この忙しく、渇いた文脈で満たされがちな世界において、今私たちが持っている潜在ニーズのような気がしています。
もちろん、偶然というものは容易にコントロールできないし、そもそも完全にコントロールしてしまったら、偶然ではなくなります(笑)
しかし、その単なる偶然を意味のある偶然にするための、微妙なサポート、そして、それを感じられるような感性的なサポートは求められていく。
素敵な人との出会い、場所との出会い、美味しいコーヒーや味、はたまたまだ見ぬ自分自身との出会い…。
こういった無数のシンクロニシティをデザインしていくという潮流は、今後益々重要になっていくように思います。シンクロニシティエンジン化する様々なサービス。そんなイメージがむくむくと湧いてくるトピックでした。