「3Dフードプリンタで食品を作ろう。食べられるまでに成長するには、5日ほどかかるけどね」
そんなジョークにも似た言葉からも、今ならその可能性を見つけられそうな気もする。
オランダのフードコンセプトデザイナーChloé Rutzervelds氏の提案する3Dフードプリンタを使ったプロジェクトが面白い。
3Dフードプリンタでパスタ生地、パン生地をベースにした層を作り、その中からは数日もすればキノコがはえてくる。
はえてきたオーガニックキノコは、その生地とともに直接食べられるというのが、特徴的だ。そ、そんな…(ちょっと怖い…)と思われる人もいるかもしれないが、コンセプトとしてはそうなのだ。
ちなみに、そのパイ生地と共に育ったキノコ、クレソンを一緒に食べてみると、どうやら本当に美味しいらしい…。
3Dフードプリンタと言えば、チョコやお菓子、ピザの記事などをプリントするというのが普通だが、こちらはそうではない。
【参考】
・健康的な食事を家庭用の3Dフードプリンタで。「Foodini」が満を持してKickstarterに登場!
・広がる料理の表現。3Dフードプリンタを利用し、パンケーキに鮮明な顔を印刷する
現時点では、食べるというよりも、ちょっとしたインテリアとして面白いのかもしれないと思った。(本人には怒られてしまうかもしれないが…)
花屋で売っている数百円の小さな鉢のように、3Dフードプリンタで作ったこのような生地が並ぶのだ。
しかし、中長期的には、この手法で農業における新たなサプライチェーンが築かれる可能性もある。農業分野でも、これまでにない新たなチャレンジが世界中で行われているが、そんな流れの中に3Dフードプリンタが切り込んでくるわけだ。
「3Dフードプリンタを利用して食品を育てる」横目でチラ見しておきたいトレンドである。
【クエスチョン】
・3Dフードプリンタをこれまでにない方法で利用するアイデアを考えてみよう!