Social Design Newsは、「au未来研究所」に一部記事を提供をさせていただいている。そして、この度au未来研究所が主催するハッカソンから誕生した子供向けのウェアラブルシューズの発表会に参加をしてきた。
auとニューバランス、そしてそのハッカソンメンバーが一緒になって共同開発した「FUMM」のコンセプトは、「お散歩が冒険に」。
靴には、色を識別するカラーセンサー、中敷にある感圧センサー、そして加速度センサー、気圧センサーを搭載しており、歩くとその情報がスマホに飛んで、音が鳴ったり、面白い反応をする。まずは、こちらのコンセプト映像をご覧いただきたい。
デバイスと、Fuumを体験する子供の様子を見て一番感じたことは、特に子供向けのウェアラブルデバイスは、「いかに人間本来の姿を取り戻すのか?」というところに評価が向かうということだ。
よくある「人間の本質を手間なく拡張してくれるか?」という問いではない。この問いはどちらかと言えば、便利さ、生産性に直結するもので大人向けだろう。
例えば、今、子供のスマホいじりが問題になっている。子供を持つ親が、スマホにただただ夢中になっている姿を見ると、本能的に心配になる気持ちは、私も親としてよく分かる。
しかし、デジタルデバイスそのものを完全に断たせるというのも、違うのではないか?と感じる親も少なくない。結果、「カラダを動かしながら、スマホを利用する」という新たな方法が持ち上がってくる。子供の発育、運動能力の向上、創造性等を刺激する使い方は存在しうるのだ。
現代においては、単純にテクノロジー否定をする潮流も確かにある。しかし、多くの人は、テクノロジーと自然との融合、またFuumの事例で言えば、デジタルとリアルな運動を掛け合わせるという発想を評価するのではないか。
「いかに人間の本来の姿を取り戻すのか?」という問いは、スマホやゲームばかりで、外に出ない子供を運動させる新たな方法になる可能性がある。
竹トンボに凧揚げ、コマまわしに鬼ごっこ。こういったカラダを動かす昔懐かしい遊びが、テクノロジーによって、楽しさと学びの要素を高めて復活する。そんな可能性を子供向けのウェアラブルデバイスには感じたのだった。
【クエスチョン】
・子供向けにヒットするであろうウェアラブルデバイスアイデアを考えて、まわりと話し合ってみよう!