いよいよ米国「Local Motors」による3Dプリントカーのデザインが具体的に見えてきた。現時点では、75%ほどが3Dプリンタによって作られており、最終的には90%を3Dプリンタで作ることを目標としているという。
また、単に走るだけのクルマではなくIBMとも連携し、人工知能ワトソンも導入したIoT型のクルマにする導入する。もちろん自動運転も視野に入れていることだろう。
来年2016年の第2四半期に、いよいよクラウドファンディングプロジェクトを立ち上げる予定だ。クラウドファンディング後に一般販売も開始される。
自動車は、モジュール化されていない最後のものづくり産業である。ドイツの人口の4人に1人が、自動車関連産業で働いているという。日本はそこまではいかないが、モノづくり産業の最後の牙城であるという意味では同じである。
規制の問題は今や大きな問題ではない。日本も変わる時は雪崩をうったように一気に変わる。民泊やライドシェア、自動運転の領域で世界から何歩も遅れることはできないのだ。
この3Dプリントカーの社会的インパクトはどれほどのものとなるのか。多くの人々が注目をせざるをえないトピックだ。
※新刊「ビジネスモデル2025」が、発売1ヶ月半で5刷に突入!
【参考】
・【BBM】『ビジネスモデル2025』長沼博之・著 vol.4122
・Newsweek日本版「コストゼロ&シェアの時代のマネタイズ戦略」
・「ビジネスモデル2025」で紹介した”価値消費ピラミッド”と21世紀の消費について
・新たな経済パラダイムとビジネスモデルが出現する。新著「ビジネスモデル2025