飲食店の出店・独立はギャンプルじゃない。しかし、自分にどれだけ力があるかを知るのが、多大なる初期投資の後であることも少なくはない。
米国ピッツバーグの「Smallman Galley」は、そんな課題に1つの解決策を提示する。200席ほどの飲食スペースのある空間に、シェフが場所代という固定費を支払うことなしに、出店することができる。
参加の条件は、革新的で情熱的、またアイデアを共有することに興奮し、今後2年以内にお店を出したいと考えているシェフだ。
期間としては1年半このスペースを利用することができ、その間にブランディングやマーケティング、経理やマネジメントなどを学べる。更に、最後の6ヶ月で、本格的な独立・出店のための資金調達も支援してもらえる。まさに飲食店向けの実践型・新世代インキュベーション施設と言ってもいいだろう。
ちなみに、固定費として場所代はかからないが、完全無料ではない。売上の30%が Smallman Galleyに入る仕組みだ。
こういった飲食店が集合するスペースは、大体が大手フランチャイズか、そもそも人気のあるお店の他店舗展開に一役買うものが多い。しかし、Smallman Galleyはそれとは違う。顧客としても、次世代飲食店の実験に参加するという意味で、これまでとはちょっと違った魅力を味わうことができる。
“短期間だけ出店する”というポップアップストアの潮流は今、世界的に大きなうねりをあげ広がっている。しかし、そのスタイルは時々刻々と変化、進化をしていきそうだ。Smallman Galleyも、まさにその進化系の1つであろう。今後日本にも、同じようなインキュベーションスペースが、求められていくに違いない。
Smallman Galley : Web : Facebook
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